今から2年前の2021年5月30日、チェルシーはチャンピオンズリーグ決勝でマンチェスター・シティを1-0と撃破し、欧州の頂点に立った。
あれから2年の時が経過したわけだが、当時のCL決勝のスタメンを覚えているだろうか。
GKにはエドゥアール・メンディ、最終ラインはチアゴ・シウバ、アントニオ・リュディガ-、セサル・アスピリクエタが3バックを形成し、右のウイングバックにはリース・ジェイムズ、左にはベン・チルウェル、中盤はジョルジーニョとエンゴロ・カンテがボランチを形成し、前線にはメイソン・マウント、カイ・ハフェルツ、ティモ・ヴェルナーの3人だ。
すでにクラブを離れている選手もいるが、英『The Sun』はCL決勝のスタメン組が3人しか残らないかもしれないと驚きをもって取り上げている。
まずGKのメンディは現在サウジアラビアのアル・アハリ加入が近いとされており、リュディガーはすでにレアル・マドリードへ移籍した。アスピリクエタにも退団の可能性があり、中盤のジョルジーニョは今冬にアーセナルへ去っている。相棒を務めていたカンテもサウジアラビアのアル・イテハドと契約を結び、ハフェルツにはアーセナル入り、マウントにはマンチェスター・ユナイテッド入りの噂がある。そしてヴェルナーはすでにライプツィヒへ戻っている。
ベンチメンバーを見ても、途中出場したDFアンドレアス・クリステンセンはすでにバルセロナへ移籍しており、FWクリスティアン・プリシッチとMFマテオ・コバチッチには移籍の可能性がある。
他にもDFマルコス・アロンソ、GKウィリー・カバジェロ、DFクルト・ズマ、FWオリヴィエ・ジルー、MFビリー・ギルモア、DFエメルソン・パルミエリは退団。MFハキム・ツィエクとFWカラム・ハドソン・オドイにも退団の可能性がある。
指揮官トーマス・トゥヘルもクラブを去っているため、2年でCL優勝メンバーの大半がクラブを離れたことになる。ベテラン選手も含まれているとはいえ、これほどメンバーが大きく入れ替わるのも珍しいか。
今冬に加えたMFエンソ・フェルナンデスやFWミハイロ・ムドリク、ノニ・マドゥエケ、DFブノワ・バディアシルなど楽しみな若手も加わっているが、この大改革が成功に繋がるかは分からない。指揮官にはマウリシオ・ポチェッティーノを迎えており、本当に1からのスタートだ。