エンケティアとバログンどっちを残す? 悩ましいアーセナルのセカンドストライカー問題

バログンはニュルンベルク戦で途中出場した photo/Getty Images

どちらにも違う良さがある

今夏、積極的な補強に動いているアーセナル。すでにチェルシーからMFカイ・ハフェルツを獲得し、MFデクラン・ライスとDFユリエン・ティンバーの加入も秒読みであると思われている。

順調に補強が進んでいるといえるが、余剰戦力を整理することも忘れてはならない。たとえばCFは整理が必要と思われるポジションのひとつだ。

おそらくファーストチョイスは今季もガブリエウ・ジェズスだろうが、プレシーズンのテストマッチとして行なわれたニュルンベルク戦では、エディ・エンケティアが先発している。さらに昨季フランスのスタッド・ランスで21ゴールを挙げ、飛躍のシーズンとした21歳のフォラリン・バログンがおり、こちらは55分からピッチに送り出された。

エンケティア、バログンのどちらも得点を挙げることはなかったが、英『Daily Mail』はバログンの出来に着目した。「他の選手を適切な位置に置こうとする彼の無欲さはストライカーとしてはまれな特質だが、アルテタが積極的に活用すべき貴重な特質だ」と綴り、バログンは残留するのに十分な理由を示したとしている。エンケティアはどちらかといえばラインブレイクに強みがあり、他の選手のスペースを作り出すような動きに長けた印象はない。

とはいえエンケティアも昨季マンチェスター・ユナイテッド戦での鮮烈な決勝点が示すとおり、得点力が頼りになる選手だ。ガブリエウ・ジェズスがW杯で負傷して帰ってきたときには誰もがアーセナルの転落を予想したが、エンケティアは見事にその穴を埋めてみせた。

どちらも捨てがたい選手だが、CFのポジションがやや飽和気味であることは確か。他にも0トップ的に起用できるレアンドロ・トロサールがおり、アルテタは中盤で使うつもりのようだが新加入のハフェルツも最前線を務めることができる選手だ。

バログンにはミラン、インテル、マルセイユなどが興味を示しており、アーセナルは5000万ポンドの値をつけたと『Daily Mail』は報じている。売却すれば今季の補強費用を一部回収することも可能だが、アーセナルはどのような決断を下すのか。

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