昨季はリーガで僅か“20失点”と鉄壁に 10年でCB補強に1億ユーロ以上投資したバルサに見える完成形

昨季のリーガを制したバルセロナ photo/Getty Images

昨夏から守備補強は当たっている

昨季リーガ・エスパニョーラを制したバルセロナの強みとなったのが守備だ。昨季はリーグ戦での失点数を僅か20点に抑えており、クリーンシート連発のシーズンだった。

対人戦に強みを持つDFロナルド・アラウホがリーダー格へと成長したことに加え、チェルシーから獲得したDFアンドレアス・クリステンセン、セビージャから獲得したDFジュール・クンデら守備の新戦力も当たった。

スペイン『MARCA』は守備の補強に関しては直近10年でベストな年だったと昨年を振り返る。というのも、2014年以降のバルセロナはセンターバックの補強で迷走してきたところがあるからだ。

ジェリー・ミナ、ジェイソン・ムリージョ、ジーン・クレア・トディボらは思うようにヒットせず、サミュエル・ウムティティは怪我続きでコンディションが整わなかった。2014年からの10年でセンターバック補強には1億6450万ユーロ費やしてきたが、なかなか答えが出なかったのだ。

それが昨夏は見事にヒットし、今夏にはフリーでイニゴ・マルティネスも獲得した。守備の層はさらに厚みを増すことになり、同メディアは守備の完成形が見えたと市場での動きを評価する。

何よりアラウホがリーダーとして信頼できる選手へ成長したことが大きく、現リーガでも最高クラスのセンターバックであることは間違いない。ジェラール・ピケやカルレス・プジョルのように長くチームを支えられるセンターバックだ。

以前のバルセロナは攻撃で相手を圧倒するイメージが強かったが、今のチームは1-0で勝てるチームだ。リーガでの経験が豊富なイニゴ・マルティネスをどう活かしてくるかも注目ポイントで、新シーズンは失点10点台を目指す。

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