神戸が魅せた“12秒の超速カウンター” 大迫勇也の巧みな技が光った

今季圧巻のパフォーマンスを披露してる大迫 photo/Getty Images

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ノーステップでスルーパス

ヴィッセル神戸は16日、明治安田生命J1リーグ第21節でサガン鳥栖と対戦し、2-1の逆転勝利を収めた。この結果、消化試合が1つ少ないながらも首位に返り咲いている。

そして、この一戦で特に圧巻だったのが、逆転ゴールとなった2点目のシーンだ。神戸は82分、相手のロングスローによるクロスをクリアすると、こぼれ球を武藤嘉紀が回収し、大迫勇也へボールを預ける。大迫はトラップしてすぐさま前を向き、相手の背後へ絶妙なスルーパスを通す。再びボールを受けた武藤がドリブルで持ち込み、ペナルティエリア右手前から思い切って右足を振り抜くと、このシュートはGKに阻止されるも、ジェアン・パトリッキがこぼれ球をしっかり押し込んだ。

自陣ゴール前でボールを奪ってから、ゴールネットを揺らすまでの時間は、わずか12秒。神戸の超速カウンターが炸裂したのだ。試合終盤に自陣から相手のゴール前まで全力で走り切ることができる武藤も、こぼれ球に対してしっかり詰めていたパトリッキもさすがだが、この一連のプレイはなんといっても、大迫の巧みな技が光った。少々浮いたボールをしっかり足下に収め、反転すると同時にノーステップで力強いスルーパスを相手の背後に通してみせた。このパスを通せる選手は、そうそういないのではないか。
また、この試合では貴重な同点ゴールも決めていた大迫。SNSなどでは日本代表復帰を望む声が多く見られる。はたして、大迫が再び日の丸のユニフォームを身につける日は来るのか。

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