やはり“友の存在”は大きいか プリシッチがミラン移籍を決断した理由

レアルとのプレシーズンマッチで先制点をアシストしたプリシッチ photo/Getty Images

チェルシー時代から仲が良かった3選手

今夏の移籍市場でACミランへ加入したアメリカ代表FWクリスティアン・プリシッチが、移籍の決断に至った理由や要因をいくつか明かしている。

現在24歳のプリシッチは、2019年1月にドルトムントからチェルシーへ移籍。2019-20シーズンからチームへ帯同すると、鋭いドリブルが武器ということもあり、シーズンの開幕前に退団したエデン・アザールの後継者として活躍が期待された。

加入1年目は公式戦34試合に出場して11ゴール10アシストと活躍し、2年目も同43試合で6ゴール4アシスト、3年目も同38試合で8ゴール5アシストとまずまずの成績を残していた。ただ、4年目の昨季は大苦戦。同30試合に出場するも、わずか1ゴール2アシストに終わっていた。そして、チームの大不振もあり、今夏の去就に注目が集まっていたが、今月13日にミランへ移籍することが発表された。

そして、ミランでの初の実戦となったルメッツァーネ戦では、格下相手ではあるものの、早速2アシストを記録したプリシッチ。現在行われているアメリカ遠征でも、レアル・マドリード戦でCKのキッカーを任されると、フィカヨ・トモリの先制点をアシストしており、新天地では早くも存在感を発揮しているのだ。

英『Football Itali』によると、そんなプリシッチがレアル戦の前日会見で「プレシーズンに、ミランと一緒に母国アメリカに来られることを嬉しく思うと」と述べつつ、今夏の移籍を次のように振り返ったという。

「ミランに加入するという決断は、ディレクターやコーチ陣たちと何度も話し合ったあとに下されたもので、自分の選択にとても満足しているよ。ディレクターやコーチ陣は、僕がチームの一員になることを心から望んでくれていたからね。あと、フィカヨ・トモリ、オリヴィエ・ジルー、ルベン・ロフタス・チークといった選手たちの存在も決断を容易にしてくれたね。ロンドンでは、彼らととても仲良しだったんだ。チームに関して言えば、僕はここにいる選手たちとここにやってきた選手たちが好きだ。相性も良いし、質の高いチームのおかげで、大きな野望を持つことができている」

新たな土地で新たな挑戦を行う上で、すでに自身のことを理解してくれている友の存在があることは、選手にとって非常に心強いだろう。プリシッチはこのまま調子を上げていき、新シーズンでも結果を残すことができるのか。

記事一覧(新着順)

電子マガジン「ザ・ワールド」No.297 欧州サムライ勢力分布

雑誌の詳細を見る

注目キーワード

CATEGORY:コラム

注目タグ一覧

人気記事ランキング

LIFESTYLE

INFORMATION

記事アーカイブ