サウジには“金目当て”の選手しか来ない? 疑問視されるサッカーへの情熱「ロナウドは情熱のためにプレイしているのか」

サウジアラビアでプレイしたイガロ photo/Getty Images

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サウジは真の一流リーグを作れるのか

カリム・ベンゼマ、エンゴロ・カンテなど、今夏には欧州で活躍してきたスター選手たちが続々とサウジアラビアへ渡っている。サウジアラビアとしてはスター選手たちの力でリーグの魅力を高めたいところだろうが、気になるのは選手たちのモチベーションだ。

今季限りでサウジアラビアのアル・ヒラルを退団したFWオディオン・イガロは、自身がお金を求めてサウジアラビアへ向かったと正直に語っている。

「若い時は情熱のためにプレイする。当時はお金のことなど気にしなかった。でも、今は年齢的にも僕はキャリアの終盤にあり、残り1年か2年か、いつやめることになるのか分からない。これまでは情熱のためにプレイしてきたけど、今はお金のためにプレイしている。ロナウドは今でも情熱のためにプレイしているのだろうか。彼は僕の100倍は稼いできたと思うが、サウジアラビアへ向かった。情熱からそうしたのか?いや、お金のためだよ」(『The Sun』より)。
イガロも若い頃は欧州5大リーグでプレイしていたが、2017年にワトフォードを離れて中国スーパーリーグに参戦。一度レンタルの形でマンチェスター・ユナイテッドへ向かったが、2021年にはサウジアラビアのアル・シャバブと契約。翌年には同じサウジアラビアのアル・ヒラルへと移籍している。

イガロは34歳とベテランと呼べる年齢となっており、若い頃とはサッカーへの向き合い方も変わっているだろう。中国、サウジアラビアへ向かう選手たちは、キャリアの最後にもう一儲けとの考えを持っている者も多いはずだ。

それがリーグレベル向上に繋がるかは微妙なところで、サウジアラビア国内リーグを真に競争力の高いリーグとするにはまだまだ課題がありそうだ。

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