PSGは再びネイマールが“キング”となる? エンリケとの再タッグでもう一度世界の頂点目指す時

PSGでプレイしてきたネイマール photo/Getty Images

メッシの退団もあって状況に変化

2017年夏、ブラジル代表FWネイマールのパリ・サンジェルマン移籍が実現した。

PSGはネイマール獲得に2億ユーロを超える移籍金を投じており、PSGではネイマール帝国が作られるのだろうと予想された。あれから6年。そのネイマール帝国は想定していたものとは違ったものになっている。

1つはFWキリアン・ムバッペの急成長だ。10代の頃より凄いとは評判だったが、PSGに移籍してからのムバッペは一気に主役へと駆け上がった。そのインパクトはネイマールを超え、いつしかムバッペ中心のチームへ変わってしまったのだ。

さらに2021年にはリオネル・メッシまで加入。メッシもピークは過ぎていたかもしれないが、それでも実力・知名度ともに抜群だ。メッシの加入もまたネイマールの存在感を少しばかり薄くすることに繋がり、PSGはネイマール中心のチームではなくなった。

怪我の影響も大きいだろう。ネイマールはチャンピオンズリーグ決勝トーナメントが始まる2月頃の怪我が多く、肝心な時にチームの力になりきれなかったところがある。クラブ悲願のCL制覇は実現しておらず、ネイマール獲得プランが大成功と言えない理由もここにある。

ただ、新シーズンは少し流れが変わるかもしれない。すでにメッシは退団し、ムバッペも去就問題が騒がしい。クラブとの関係はギクシャクしたものとなっており、これを受けて英『Daily Mail』は再びネイマールがPSGの主役になっていくのではないかと見る。

新シーズンよりルイス・エンリケが指揮官に就任したのも大きい。ネイマールとエンリケはバルセロナで仕事を共にしており、その際はネイマール、ルイス・スアレス、メッシのMSNで大成功を収めている。エンリケはネイマールの活かし方を理解している人物の1人だ。

「彼とPSGの契約は2025年まで残っており、ムバッペと同様に1年の延長オプションもある。今季はネイマールにとって真の転換点となる可能性がある。クラブの主力としての地位が復活し、PSGの攻撃はネイマールを再び中心に据えるものになるだろう。彼はスターになる」

同メディアはこのように伝えており、新シーズンはネイマールにとってチャンスでもある。エンリケの下でどんなパフォーマンスを見せてくれるのか、今季のPSGはネイマール次第と言ってもいいかもしれない。

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