リヴァプールの復活には“全盛期”のファビーニョが必要だった 求められる新たなフィルター役

ファビーニョは今夏サウジアラビアへ photo/Getty Images

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最終ライン前のプロテクト役は欠かせない

昨季のリヴァプールは序盤戦から思うように勝ち点を稼げず、早々に優勝争いから脱落してしまった。

批判を浴びた選手も多かったが、中でもパフォーマンスレベルが落ちたと指摘された選手の1人がMFファビーニョだ。

ファビーニョはリヴァプール不動のアンカーであり、緊急時にはセンターバックにも入るなど万能の守備職人としてリヴァプールを支えてきた実力者だ。一時はプレミアリーグでもトップクラスのアンカーと評されるなど、その評価は高かった。
その評価が昨季のパフォーマンスで落ちてしまったわけだが、それでもデータサイト『WhoScored』はファビーニョの穴は想像以上に大きいと指摘する。

昨季も前半戦から中盤戦にかけては批判を浴びたが、リヴァプールは4月から11戦無敗で昨季のプレミアリーグを締め括っている。この期間においてはファビーニョのパフォーマンスも安定しており、世界トップクラスだった頃の輝きが戻りつつあった。

今季も昨季終盤のパフォーマンス継続をと願ったサポーターもいただろうが、ファビーニョは今夏にリヴァプールを退団。サウジアラビアのアル・イテハドへ移籍することになった。同サイトはこの流出が想像以上の痛手となるのではと危惧しているのだ。

リヴァプールは今夏にアレクシス・マクアリスター、ドミニク・ショボスライと中盤に新戦力を加えているが、両者ともファビーニョとは役割が異なる。仮にトレント・アレクサンダー・アーノルドを中盤へ回す案も採用するならば、中盤をプロテクトする守備職人が必要になる。

サウサンプトンMFロメオ・ラビアは候補者ではあるが、今のリヴァプールには好調時のファビーニョと同じ働きを見せる守備的MFが不足している。DFフィルジル・ファン・ダイクら最終ラインの前をプロテクトするファビーニョの存在は欠かせないものだっただけに、ファビーニョの代役も確保しておかなければ厳しい戦いとなるかもしれない。

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