上田綺世はオランダでも得点量産できるか 気になるフェイエノールトでの起用法

フェイエノールトへ移籍した上田 photo/Getty Images

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上田は最前線だけの選手ではない

欧州でプレイする海外組の中でも、今季注目したい選手の1人がオランダの名門フェイエノールトへ移籍したFW上田綺世だ。

昨季ベルギーのセルクル・ブルージュでリーグ戦22ゴールと見事な結果を残した上田にとって、フェイエノールト移籍は確かなステップアップだ。何よりフェイエノールトは昨季のエールディヴィジを制したオランダ王者であり、上田は国内と欧州カップ戦で刺激的な戦いを経験できるはずだ。

気になるのは、上田のポジションだ。フェイエノールトには、メキシコ代表のFWサンティアゴ・ヒメネスがいる。昨季リーグ戦で15ゴールを奪っている実力者であり、現時点で上田はヒメネスに次ぐ2番手の立ち位置からスタートとの見方が多い。
ただ、セルクル・ブルージュで上田とチームメイトだった21歳のメキシコ人FWテーン・ウィルクは、器用な上田ならヒメネスと前線でコンビを組むことも可能なはずと語る。

「綺世は様々なポジションを務めることができる。ヒメネスと一緒にプレイしたいだろうね。昨季の僕たちは5-2-3に近い形でプレイしていて、10番のポジションに2人いた。綺世もそこでプレイすることが多かったから、ヒメネスとも連携を取れるはずだよ。綺世はフィジカルも優れていて、ジャンプ力も凄いよね。スピードもあるし、非常に力強い」(オランダ『Voetbalzone』より)。

もちろんフェイエノールトとセルクル・ブルージュではシステムが異なる。昨季のフェイエノールトは[4-3-3]がメインシステムとなっており、このシステムならば上田はヒメネスと最前線のポジションを争う構図となるだろう。

しかし、適正がある場合は上田とヒメネスの2トップも見てみたい組み合わせだ。ウィルクは上田の適応性を高く評価しているようで、フェイエノールトがその力をどう引き出してくるのか注目される。

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