“450万ポンド”でやってきたMFが2年で怪物へ 屈指のボールハンターとなったカイセドの急成長ストーリー

ブライトンで成長したカイセド photo/Getty Images

まだ21歳のMFは伸びしろたっぷりだ

僅か4年でとんでもない大出世だ。

14日、チェルシーはブライトンからエクアドル代表MFモイセス・カイセド(21)の獲得を発表した。

チェルシーがリヴァプールとの争奪戦を制する形になったわけだが、チェルシーが支払ったとされる移籍金は1億1500万ポンド。金額が示す通り、カイセドは今夏の市場における目玉選手の1人となった。

注目すべきは、ここまでの成長速度だろう。カイセドがプロとして一歩を踏み出したのは、母国エクアドルのインデペンディエンテ・デル・バジェでのことだ。ここの下部組織で育ったカイセドは2019年にトップチームへ昇格しており、ブライトンへ移籍したのは2021年冬のことだ。この時ブライトンが獲得に費やした移籍金は450万ポンドだ。

結果的にブライトンの目利きは大当たりで、カイセドは1年半で世界が注目するセントラルMFとなった。

英『Sky Sport』もボールハンターとしてリーグ最高の1人と絶賛しており、この4年での成長速度に驚いている。

「カイセドは19歳のときに450万ポンドでインデペンディエンテ・デル・ヴァッレからブライトンへ移籍し、欧州進出という夢を実現した。あれからわずか2年が経った今、彼はプレミアリーグで最も切望される若手選手の一人となった。ボールウィナーとしては、彼は最高の選手の一人だ」

昨季のカイセドはリーグ戦でタックル数100回(リーグ2位)、インターセプト数56(2位)、パス成功数1961本(6位)と攻守両面で見事な数字を残しており、ブライトン指揮官ロベルト・デ・ゼルビの下で攻撃センスも磨かれた。

チェルシーではエンソ・フェルナンデスも中盤で存在感を放っており、カイセドとの組み合わせは興味深い。プレミア屈指のコンビとなる可能性も十分にあるだろう。移籍金額はプレッシャーになるかもしれないが、カイセドがどこまで成長していくのか楽しみだ。

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