スパレッティがアズーリ指揮官就任ならチームはどうなる ナポリで見せた魅惑の[4-3-3]は代表でも可能か

ナポリをスクデットへ導いたスパレッティ photo/Getty Images

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攻撃的なアズーリも見てみたい?

イタリア代表を指揮してきたロベルト・マンチーニが電撃辞任することになり、揺れるアズーリ。すでに後任候補の名前が数名浮上しているが、伊『Gazzetta dello Sport』は興味深い候補者としてルチアーノ・スパレッティの名前を挙げる。

やはり代表監督は、自国のサッカーに精通している人物が一番だ。その点スパレッティはセリエAでの経験も豊富で、昨季はナポリをスクデットへ導いている。今イタリアで最もホットな指揮官と言ってもいい。

何よりナポリでは魅惑の攻撃サッカーを展開しており、攻撃的なアズーリも見てみたい。もちろんクラブと代表では環境が異なるが、スパレッティは攻撃面で独特のアイディアを持つ指揮官だ。
では、スパレッティが就任すればアズーリはどう変わるのか。さっそく同メディアは予想スタメンを作成している。

まずGKはジャンルイジ・ドンナルンマで変わりない。ナポリのアレックス・メレトも面白いが、現段階ではドンナルンマが上か。

最終ラインはナポリと同じ4バックを想定し、サイドバックは右にナポリのジョヴァンニ・ディ・ロレンツォだ。サイドバックはスパレッティの攻撃サッカーをスタートさせるうえで欠かせない存在で、その哲学をナポリで学んでいるディ・ロレンツォは魅力的だ。

左にはインテルのフェデリコ・ディマルコがベストだろう。縦への推進力では、ローマのレオナルド・スピナッツォーラも候補だ。

センターバックはインテルのアレッサンドロ・バストーニが不動で、相棒にはアタランタの若きDFジョルジョ・スカルビーニ、ラツィオのニコロ・カザーレ、ユヴェントスのフェデリコ・ガッティのさらなる成長に期待をかける。

中盤は、ナポリでスロバキア代表MFスタニスラフ・ロボツカがこなす役割が重要だ。アーセナルのジョルジーニョ、パリ・サンジェルマンのマルコ・ヴェッラッティ、ユヴェントスのマヌエル・ロカテッリらは候補となるか。インサイドハーフはニューカッスルのサンドロ・トナーリやインテルのニコロ・バレッラ、同メディアがナポリのピエトル・ジエリンスキに近い働きができると評するローマのロレンツォ・ペレグリーニらが候補となる。バレッラもトナーリも中盤から相手ゴール前まで顔を出せるアグレッシブなMFだ。スパレッティの要求にも応えられるだろう。

中盤にはインテルへ移籍したダビデ・フラッテシもおり、ここは現アズーリのストロングポイントだ。

問題の前線はサッスオーロのドメニコ・ベラルディ、ユヴェントスのフェデリコ・キエーザ、ナポリでも一緒に仕事をしてきたマッテオ・ポリターノがウイングの候補となる。クヴィチャ・クワラツヘリアのような存在はいないが、キエーザは左ウイングとして興味深い存在だ。

最後にセンターフォワードは、今夏ジェノアに移籍したFWマテオ・レテギ、あるいはナポリでスパレッティが指導したジャコモ・ラスパドーリか。センターフォワードはアズーリの弱点でもあり、誰が監督をやっても人選には頭を悩ませるだろう。大型FWジャンルカ・スカマッカもいるが、いずれにしても選択肢は限られている。あるいは思い切ってスパレッティ得意の0トップを採用するのもアリか。

スパレッティが作る[4-3-3]のアズーリも見てみたいところで、マンチーニとは異なるフットボールが展開されることだろう。ナポリでの実績を考えれば、スパレッティの作る攻撃的アズーリを見たいと考えるファンも多いはずだ。

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