やっぱりムドリクはアーセナルに行きたかった? 「君がプレイしていれば優勝できた」

ウェストハム戦で途中出場のムドリク photo/Getty Images

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加入できなかった運命のイタズラ

チェルシーFWミハイロ・ムドリクは昨冬にシャフタール・ドネツクからやってきた。総額1億ユーロといわれる巨額の取引だったが、加入以来17試合に出場し、いまだに無得点。ムドリクに対するメディアの論調も厳しく、『GIVE ME SPORT』では「先発の資格がない」「本当に何も残せていない」と批判された。

第2節でも途中出場と、監督がマウリシオ・ポチェッティーノに代わっても絶対的な主力とはなれていないようだ。そんななか、英『Daily Mail』では、街中でファンが撮影し『Tik Tok』に投稿した動画のことを話題にしている。撮影者は男性のアーセナルファンで、車で渋滞に巻き込まれたムドリクを発見し、話しかけている。

「アーセナルだよ兄弟! ムドリク・アーセナル! 君の夢のチーム! もし君がプレイしていたらプレミアリーグで優勝していたよ」
男性はこのように話しながらムドリクに近づいていった。ムドリクは「ああ、そうだね」といった調子で軽くうなずきながら受け流していたが、同紙は「(ムドリクは)アーセナルに入るべきだったと語った」と大袈裟な見出しで報じている。

思い出されるのはムドリクの獲得経緯で、ムドリクはアーセナル移籍に近づいているといわれていた。本人も移籍を確信していたようで、SNSにアーセナル行きを匂わせる投稿をしていたほどだ。チェルシーが土壇場でムドリクをかっさらっていった形になったが、ムドリク本人の心はアーセナルに傾いていた可能性が高い。この男性が言っているのはそのことだろう。

少なくともチェルシーはムドリクの加入以降チームの再建途中にあり、アーセナルに加入したほうがプレイしやすい環境だったかもしれない。しかし、だからといってムドリクが活躍できたという保証はどこにもない。

アーセナルはレアンドロ・トロサールを代わりに獲得し、プレミアリーグ2位という成績を収めた。一方のムドリクはチェルシーで無得点と苦労しているが、まだポチェッティーノのチームづくりも固まったわけではない。運命のイタズラか、お気に入りのチームには移籍できなかったムドリクだが、これからの奮起に期待したい。

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