“アーセナルが売却する余剰選手9人”には冨安健洋の名も 「エミレーツでファイアーセール開催中」

移籍が濃厚のティアニー photo/Getty Images

余剰戦力はなるべく整理したいが

移籍市場のクローズまであとわずか。MFデクラン・ライスを1億500万ポンドで獲得するなど今夏に大型補強を行なったアーセナルは、その反面で余剰選手の売却が進んでいない。英『Daily Mail』によれば、市場が閉まるまでに1億ポンドの売却益を得たいと考えているという。現在はMFグラニト・ジャカなどの売却で4000万ポンドほどを計上しているというが、構想外と思われる余剰戦力は多く、なるべくスカッドを整理しておくことも求められている。

同紙は「エミレーツ・スタジアムでは夏のファイアーセール(投げ売り)が開催中だ」と、今夏に売却の可能性がある9名をピックアップしている。もっとも移籍に近いのはFWフォラリン・バログンだろう。『sky sports』によれば、リーグ・アンのモナコと大筋で合意したバログンはメディカルチェックも間近。移籍金は4000万ポンドほどとなる見込みだ。取引が成立すれば、アーセナルが1億ポンドを回収することも現実味を帯びてくる。

その他DFガブリエウ・マガリャンイス、DF冨安健洋、DFキーラン・ティアニー、DFロブ・ホールディング、MFアルベール・サンビ・ロコンガ、DFセドリック・ソアレス、FWニコラ・ぺぺ、DFヌーノ・タバレスの名前が挙がっているが、取引がありうると思われるのはティアニー、サンビ・ロコンガ、タバレスか。EURO2024を控えて出場機会を得たいティアニーはニューカッスル、レアル・ソシエダ、古巣セルティックなどからのオファーがあり、レアル・ソシエダへのローンという可能性が高いようだ。サンビ・ロコンガは中盤の枚数が足りないブライトン、タバレスに関してはアストン・ヴィラが獲得をリードしていると同紙は報じた。

ユリエン・ティンバーの負傷、ティアニーの移籍も考えるとガブリエウ、冨安の放出はまずないだろう。同紙も「可能性は低い」と伝えているように、おそらく両者はミケル・アルテタの構想に入っている。なんとかしたいのは、ベンチにも入れないぺぺやセドリックらだ。特にぺぺは7200万ポンドというクラブレコードの移籍金で加入したが、まったく出場が望めない現在では不良債権となってしまっている。欧州リーグからのオファーはないようで、可能性があるとすればサウジアラビアとなる。

今季はCLを含め4つのコンペティションを戦うことになるアーセナルだが、構想外の選手は抱えていても意味がない。移籍市場が閉まるまでに、どれだけスカッドの整理が進むだろうか。

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