EURO2020、東京五輪の1年に稼働しすぎた スペインの天才ペドリを襲う負傷「1シーズンで合計75試合に出場したことが……」

バルセロナでプレイするペドリ photo/Getty Images

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期待の若手と酷使しすぎたか

今のバルセロナ、そしてスペイン代表にとって超がつく特別なプレイヤーとなっているのがMFペドリだ。

20歳のテクニシャンはアンドレス・イニエスタとの比較もあり、特別な技術を備えている。現代でもトップクラスの若手MFであることは間違いなく、今後のスペインサッカー界を引っ張るべき逸材だ。

しかし、ここ最近は怪我が目立つ。まだシーズンは始まったばかりだが、24日には大腿四頭筋を痛めて離脱することが発表され、長い場合は2か月ほど離脱すると見られている。早くもバルセロナにとっては痛いニュースだ。
ペドリは昨季と一昨季にも筋肉系の故障で何度か離脱しており、筋肉系の故障は癖になると怖い。

スペイン『Tribuna』は、改めてフル稼働しすぎた2020-21シーズンのことを悔やんでいる。

当時のペドリは10代だったが、特別な才能の持ち主と世界的に絶賛され、バルセロナではリーグ戦37試合に出場。全コンペティションを合わせると3525分間プレイした。

さらにスペイン代表でも主力となり、シーズン終了後の6月にはEURO2020に参戦。準決勝で敗れるまで全6試合に先発し、5試合にフル出場。そのうち3試合は延長戦までもつれている。

それが終わると、今度は7月からの東京五輪だ。当時のU-24スペイン代表は決勝まで勝ち進み、ペドリはここでも全試合に出場。決勝のブラジル戦はPK戦までもつれており、ペドリはフル出場している。

現在の怪我の原因がすべて2020-21シーズンにあるとは言えないが、忙しすぎたのは確かだ。同メディアも当時の稼働率を問題視している。

「ペドリは木曜日に新たに負傷してしまい、1か月以上戦線離脱することになった。2020ー21シーズンのEUROや東京五輪でのスペイン代表の試合など、1シーズンで合計75試合に出場したことがすべての始まりだった。ここから2023年にかけてペドリは7つの異なる負傷に苦しみ、合計307日間を戦列から離れて過ごしている 」

若い才能をもう少し大事に育てるべきだったとも考えられるが、ペドリは再びベストな状態に戻れるのか。筋肉系の故障が頻発しているのは非常に心配だ。

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