名将モウリーニョに再び襲いかかる“あのジンクス” やはり3年目は苦戦必至なのか

今季、ローマの指揮官に就任して3年目のシーズンを迎えたモウリーニョ photo/Getty Images

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スタートダッシュに失敗

2021-22シーズンからASローマを率いる名将ジョゼ・モウリーニョだが、再び“あのジンクス”に苦しめられることとなってしまうのか。

2021年夏にローマの指揮官に就任し、インテルを主要タイトルの3冠へ導いた2010年以来、11年ぶりにイタリアへ帰還したモウリーニョ。ローマでは就任1年目からヨーロッパカンファレンスリーグを制し、クラブにタイトルをもたらした。そして、昨季はあと一歩タイトルに届かなかったものの、チームをヨーロッパリーグ決勝の舞台へ導いており、この2年間でその手腕を発揮している。

こういった状況もあり、モウリーニョ体制3年目のさらなる飛躍に、大きな期待を寄せているローマファンも少なくないのではないか。しかし、現実はそううまくはいかないのかもしれない。
レアル・マドリード時代、第二次チェルシー時代、マンチェスター・ユナイテッド時代など、モウリーニョはこれまでの監督キャリアにおいて、就任3年目のシーズンに苦戦を余儀なくされることが多々あった。同シーズン中に解任されることもあり、一部からは「3年目の呪い」や「3年目の不振」などと呼ばれるほどだ。

そんな中、19日にセリエAの2023-24シーズンがついに開幕。モウリーニョ体制3年目の初戦の相手は、昨季15位に終わったサレルニターナだ。ホームで格下相手にきっちり勝利を掴み取り、幸先の良いスタートを切りたかったが、試合が終わってみれば2-2のドロー。続く第2節ヴェローナ戦では、前半のうちに2点を奪われ、1-2の敗戦を喫した。ローマは開幕2試合を戦い終えて、白星なしとなっているのだ。しかも、スタートダッシュに失敗しただけでなく、ヴェローナ戦ではパウロ・ディバラとニコラ・ザレフスキが負傷する始末。

やはりモウリーニョ体制3年目は一筋縄ではいかない。この名将はこれまでのジンクスを打ち破り、今季もローマを飛躍させることができるのか。なお、ローマは次節、ACミランとの重要な一戦を控えている。

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