ヴィニシウス離脱でレアルは[4-3-3]に回帰する? 百戦錬磨アンチェロッティの判断はいかに

レアルはヴィニシウスまでが離脱してしまった photo/Getty Images

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負傷者続出に対応しなければならない

3連勝でラ・リーガ首位を走っているレアル・マドリード。MFジュード・ベリンガムの3戦連続得点などポジティブな話題も多いが、一方でGKティボー・クルトワやDFエデル・ミリトンらの負傷離脱に悩まされてもいる。第3節のセルタ戦では、エース格のFWヴィニシウス・ジュニオールが18分に負傷交代してしまった。

スペイン『as』によれば2〜3週間の離脱と見込まれているが、インターナショナルブレイク後までこのドリブラーが復帰できないのは痛い。同紙は、ヴィニシウスの離脱によってレアルはシステム変更を余儀なくされ、しばらく[4-3-3]に回帰するのではないかと伝えている。

ベリンガムをトップ下に置き、ヴィニシウスとロドリゴが2トップを形成するのが今季のレアルの形だ。一方、昨季は[4-3-3]を採用していた。カギとなったのは右ウイングを務めたフェデリコ・バルベルデだ。優れたスピードとパンチ力がありながら、ときには4人目のミッドフィールダーとして機能するバルベルデはその柔軟性でチームに多くをもたらしていたが、その形は一時的な解決策になりうると同紙は報じている。
ロドリゴも以前、左サイドのほうが快適にプレイできると話していた。しかしヴィニシウスがあまりにも完璧であるがゆえにそのポジションに収まることはなかった。ホセルは1トップのほうが躍動できるタイプであることも同紙は指摘しており、既存の戦力を活かすために合理的な案であることは確かだ。

懸念はベリンガムをどう使うかで、トップ下に置いたときよりも守備のタスクは増えることになる。しかしレアルにはルカ・モドリッチ、トニ・クロースという頼れるベテランもいるため、ベリンガムが機能しなくなったとしても解決策はまだ残っている。

今季は負傷者の多さに悩まされるレアル。しかし逆にいえば、カルロ・アンチェロッティ監督のマネジメント能力の見せ所だ。百戦錬磨の指揮官はどのような判断を下すのか。

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