まさか現在の礎ができるとは…… アルテタ&メルテザッカーを獲得、思い出される2011年アーセナルのパニックバイ

同時に加入したアルテタとメルテザッカー photo/Getty Images

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当時は批判された

まもなくクローズする移籍市場。移籍市場のデッドラインデイには多くのドラマが生まれる。例えば日本代表DF冨安健洋のアーセナル移籍もそうだ。急転直下といえる展開で、驚いたサッカーファンは多かったはずだ。

そしてアーセナルのデッドラインデイ移籍といえば、2011年の移籍が思い出される。最終日にMFミケル・アルテタ、DFペア・メルテザッカー、DFアンドレ・サントス、FWパク・チュヨンを完全移籍で、MFヨッシ・ベナユンをローンで獲得している。

2011年のアーセナルは中心選手だったMFセスク・ファブレガスやMFサミル・ナスリらを失い、補強も満足に進まずに緊急事態といえる様相を呈していた。開幕から3試合勝利なし。直前のマンチェスター・ユナイテッド戦は、在籍選手の負傷も祟って経験の少ない若手を起用せざるを得ず、あろうことか2-8の大敗。慌てて帳尻をあわせるように5名を獲得したが、パニックバイであると揶揄された。
しかも、獲得した多くの選手が活躍できなかった。サントスは守備強度、守備意識の低さを露呈し、パクはそもそもどこでどう使うつもりだったのか判然としなかった。ベナユンは持ち前のテクニックも見せたが、そもそもローン移籍ということで出場は限定的だった。メルテザッカーにしても、プレミアリーグの強度の高さに苦労し、スピード不足も指摘されるなど加入当初の評価は決して高くなかった。

しかし物事はわからないもので、メルテザッカーは引退後にアカデミーをコーチとして統括し、アーセナルの未来を担っている。そしてアルテタは言わずもがな、トップチームの指揮官としてプレミアリーグを戦い、アーセナルを再びCLの舞台へ導いた。

あのパニックバイから、まさか現在のチームの礎ができ、そのチームが称賛を集めるまでになるとは。当時からのファンも予想していなかったに違いない。

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