求めるはハート、献身性、ハングリーさ “超熱血監督”になりそうな青年指揮官テベスの挑戦

インデペンディエンテの指揮官となったテベス photo/Getty Images

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コンテやファーガソンの指導をどう活かす

名選手が名監督になるというわけではないが、今アルゼンチンで注目したい指導者がいる。

国内のインデペンディエンテの指揮官に就任した元アルゼンチン代表FWカルロス・テベスだ。

マンチェスター・ユナイテッドやマンチェスター・シティ、ユヴェントスなどで活躍したテベスは、まだ39歳。インデペンディエンテの前には同じアルゼンチンのCAロサリオを指揮していたが、それでもまだまだ駆け出しの青年指揮官である。
興味深いのは、テベスのアプローチだ。伊『Gazzetta dello Sport』によると、テベスは選手たちにかなりのハードワークを要求するタイプなのだという。自身も前線で攻守に走り回るプレイスタイルだったが、インデペンディエンテの選手たちには小手先のテクニックよりもハートの強さや運度量といった部分を求めているようなのだ。

テベスはこれまで名将と呼ばれる人物たちの指導を受けており、マンUならアレックス・ファーガソン、ユヴェントスではアントニオ・コンテらと仕事をしている。その経験は今のテベスにも活きているようで、理想の指導者について次のように語っている。

「私にとって最高の監督はマルセロ・ビエルサだ。私を代表チームに組み込んでくれたし、すべての試合で私に何かを伝えてくれた。彼のおかげで献身性の大切だったり、信頼の大切さを学んだ。そして次にアントニオ・コンテだ。彼は、他にはないハングリーさとエネルギーを伝えることができる指揮官だ」

同メディアはテベスがハートの強さ、ハングリーさ、献身性、競技的な意味での怒りを重要視しており、選手たちに激しさや勇気を求めていると伝えている。これはコンテやビエルサから学んだものが多いのかもしれない。

テベスがインデペンディエンテの指揮官に就任したのは8月22日のことだが、すでにトレーニング量は2倍になったのだとか。戦術論も重要ではあるが、何よりも戦う姿勢を大事にする指揮官も必要だ。選手たちのモチベーションを最高に刺激する指導者になる可能性があり、アルゼンチンでの成功から欧州へ出てくるシナリオもあるかもしれない。

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