ヘンダーソンのサウジ移籍は「お金のためだ」と厳しい指摘 「マックアリスターらとのポジション争いに耐えられない」

今夏からサウジに渡ったヘンダーソン photo/Getty Images

お金という理由は否定したヘンダーソン

今夏にサウジアラビアのアル・イテファクへ移籍したイングランド代表MFジョーダン・ヘンダーソン。その理由は週給70万ポンドともいわれる高額な給料をもらうためではなく、「お金がモチベーションになったことはない」と金銭目的であったことを否定した。しかし、英国内ではそんなヘンダーソンの態度に疑問を持つ者もいるようだ。

元イングランド代表で、ノリッジやブラックバーンで活躍したクリス・サットン氏もそんなひとりだ。サットン氏は『Mail Sport』のポッドキャストに出演し、ヘンダーソンのサウジ移籍について私見を述べている。

「本質的にはそこ(お金)だけだ。何故彼がそれ(お金ではないという主張)だけを言うのかわからない。それを言えば、誰もが理解できるというのに」

「数年前、サウジリーグが発足したときにサウジアラビアへ行く可能性について質問されていたら、彼は興味を示さなかっただろう」

サットン氏は、ヘンダーソンが本当にアレクシス・マックアリスターやドミニク・ショボスライら新加入の選手らとポジションを争うつもりがあったのかという点も疑問視した。

「ジョーダンは本物のファイターとして、我々全員が何年にもわたって認識してきたタイプのキャラクターだったから、少し驚いたよ。彼が話した内容、ヨルグ(・シュマトケ)や(ユルゲン・)クロップとの会話、評価されていないと感じたことについては、私には理解できない。彼はまだリヴァプールとの契約下にあり、マックアリスターやショボスライとのポジション争いに耐えられなかったのかもしれない」

強靭なファイターとして名を馳せていたヘンダーソンが、クロップら首脳陣から同じポジションに新加入選手がやってくると聞かされたとき、身を退くような決断をしたことにサットン氏は納得がいっていないのだろう。ヘンダーソンはもう33歳であり、キャリアをどうクローズするのかを考える時期だが、サットン氏は新戦力のマックアリスターらと切磋琢磨するヘンダーソンの姿に期待していたのかもしれない。

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