ムバッペが決めなくてもフランス代表は楽勝「つねに最高の状態である必要はない」

交代出場からゴールを決めたテュラム photo/Getty Images

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5戦5勝、いまだ無失点

フランス代表はEURO2024予選グループBを戦い、アイルランド代表に2-0と勝利した。19分にオーレリアン・チュアメニ、48分にマルクス・テュラムがゴールを決め、危なげなく勝利を手にしている。この試合もクリーンシートであり、これで5戦5勝、すべて無失点という完璧な戦いぶりだ。

キリアン・ムバッペという絶対的エースを擁し、本戦では他国にとっても脅威となるフランス代表。この試合ではムバッペがゴールを決めることはなかったが、それでもフランス代表には圧倒的な選択肢の多さがある。先発のオリヴィエ・ジルーは26分に足を痛めた様子でテュラムと交代したが、そのテュラムが追加点を決めている。

英『Daily Mail』は、フランス代表のコンディション調整について触れている。去るカタールW杯では決勝戦、とくに前半でチームはトップコンディションを見せられなかった。どうにか追いついて劇的な展開の決勝戦となったが、前半はアルゼンチン代表が一方的に押し込む展開となっていた。ロシアW杯ではその逆で、グループステージではペルーに辛勝、デンマークに引き分けるなどスロースタートだったものの、尻上がりにコンディションを上げて決勝では見事にクロアチアを破っている。
「つねに最高の状態である必要はない」と同紙は指摘する。ムバッペの調子が出ないときは、チュアメニやアントワーヌ・グリーズマンが中盤で調子を整え、ウスマン・デンベレが右サイドで脅威となる。今節のテュラムのようにベンチにも得点を挙げられる選手が揃っており、ディディエ・デシャン監督はチームの状況をみて豊富な選択肢のなかから選手を選ぶことができる。

イングランド代表など、近年力をつけてきたチームは多いが、やはりフランス代表の層の厚さは図抜けているといってもいいだろう。

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