最年少記録を次々と更新するスペインの若き怪物 ヤマルはスーパースターになるための要素を持っている

スペインに現れた超新星ヤマルがクラブや代表で素晴らしい活躍を見せている photo/Getty Images

限られたチャンスをしっかりモノにする才能

スペインの“未来”と期待される若き怪物ラミン・ヤマルの勢いが止まらない。

2007年7月13日生まれで、現在16歳のヤマル。バルセロナの下部組織で育ち、今年4月にクラブ史上最年少(15歳9ヶ月16日)でのトップチームデビューを果たすと、今季は開幕節(ヘタフェ戦)から見事メンバー入り。同節では76分からのプレイとなったが、第2節(カディス戦)からはスタメン出場を続けており、第3節ではビジャレアルを相手に2アシストの大活躍を見せていた。多くのスーパーターたちを見てきたシャビ監督が、将来に太鼓判を押すほどの逸材だ。

こういった活躍が認められ、ヤマルは今回の代表ウィークで大きく飛び級し、EURO2024予選へ向けたスペイン代表に招集された。最年少でのA代表入りである。

そんな中、迎えた8日のジョージア戦(EUROグループA第3節)。スタメン出場はならなかったが、ダニ・オルモとマルコ・アセンシオが前半終了間際に負傷交代を余儀なくされ、早速ヤマルに出番が回ってくる。そして、74分にはニコ・ウィリアムズの折り返しを合わせ、ゴールまで奪って見せた。なお、チームも7-1の大勝を収めている。

データサイト『opta』などによると、ヤマルは16歳57日でのA代表デビューにより、ガビの持っていたスペイン代表の最年少出場記録(17歳62日)を1年以上も更新。もちろん、同代表の最年少ゴール記録も樹立した。また、ヨーロッパ全体で見ても、1882年のサム・ジョンストン(北アイルランド:15歳160日)、1906年のヨージェフ・ホルヴァート(ハンガリー:16歳12日)に次いで、3番目に若い年齢での得点だという。

格下相手といえども、デビュー戦でしっかりゴールを決める。高い技術などもそうだが、こういった限られたチャンスをモノにする才能も、スーパースターになるための必要な要素の一つだろう。ヤマルの今後の成長と活躍に期待だ。

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