EURO予選5試合で失点0の“鉄のディフェンス” メニャン、ウパメカノらフランスの守備が強力すぎる

EURO予選で快調に白星重ねるフランス代表 photo/Getty Images

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EURO2024優勝候補筆頭

ここまでEURO2024予選5試合を戦い、11得点0失点。フランス代表は5連勝でグループ首位をがっちりキープしている。

何より目を引くのが『失点0』だ。フランスはオランダ、ギリシャ、アイルランド、ジブラルタルと同じグループBに入っているのだが、他のグループと比べても決して楽な顔合わせではない。強敵オランダを筆頭に、アイルランドとギリシャも一癖あるチームだ。完全なる格下はジブラルタルくらいだろう。

しかし、フランスは彼らを一切寄せ付けない。仏『Foot Mercato』は今のフランスを「攻撃はリズムを多少欠くところもあるが、今のブルーズは鉄のディフェンスに頼ることができる」と失点0に抑える守備を最大のストロングポイントに挙げる。
まずはGKマイク・メニャンだ。昨年のワールドカップ・カタール大会が終わり、フランスの守護神はベテランのウーゴ・ロリスからメニャンへとバトンタッチした。ミランのゴールを守るメニャンは現世界TOP5に入るGKと言っていいはずで、シュートへの反応速度もロリスを上回る。

センターバックもラファエル・ヴァランが代表を退いたが、それでも豪華タレントが揃う。先日のEURO予選・アイルランド戦ではバイエルンのダヨ・ウパメカノとパリ・サンジェルマンのリュカ・エルナンデスがコンビを組んでおり、両者ともビッグクラブでプレイする実力者だ。

他にもインテルへ移籍したバンジャマン・パヴァール、アーセナルDFウィリアム・サリバ、チェルシーに移籍したばかりのDFアクセル・ディザジ、バルセロナDFジュール・クンデ、ニースで成長する23歳のジーン・クレア・トディボも今回はメンバーに入った。

怪我で離脱しているチェルシーのウェズレイ・フォファナ、リヴァプールのイブラヒマ・コナテ、パリ・サンジェルマンのプレスネル・キンペンベなど、ここはとにかく層が厚い。

さらに同メディアはレアル・マドリードで成長している守備的MFのオーレリアン・チュアメニ、エドゥアルド・カマヴィンガの2人も絶賛しており、中盤のプロテクト力も抜群だ。そこにボールを落ち着かせられるアドリエン・ラビオ、攻守両面で貢献できるアントワーヌ・グリーズマンが絡んでくる。守備が堅いのも頷けるか。

やや強引ではあるが、攻撃面に関してはFWキリアン・ムバッペ1人でも違いを生み出せてしまう。きっちりと守備を固めたところからシンプルにムバッペやウスマン・デンベレ、ランダル・コロ・ムアニといった前線を活かす攻撃だけでも強烈だ。こうしたシンプルなパターンは集まる機会の少ない代表チームにおいては実に貴重だ。

この守備がある限りはフランスこそEURO2024優勝候補筆頭と考えられそうで、弱点らしい弱点が見当たらないチームとなっている。

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