タレント揃うドイツ代表が勝率5割以下 フリック体制2年間の成績が悲惨過ぎる

2021年からドイツ代表を率いてきたフリック監督(右)photo/Getty Images

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バイエルンでは86試合でわずか7敗だったが……

ドイツサッカー連盟は10日、2021年から続いてきたハンジ・フリック体制に終止符を打った。約2年間の成績を振り返ると、やはり解任はやむなしだろう。

まだ現役時代だった1996年に、選手兼監督として指導者キャリアをスタートさせたフリック監督。これまでザルツブルクやドイツ代表でアシスタントコーチを務めたほか、監督としてはホッフェンハイムやバイエルン・ミュンヘンを率いた。

そんな中で、2021年に開催されたEURO2020終了後に、15年間もドイツ代表の指揮官を務めてきたヨアヒム・レーヴ監督が退任。その後任として、抜擢されたのがフリック監督だ。ドイツ代表の指揮官就任後は、カタールW杯の欧州予選で7連勝を飾るなど、フリック体制のスタートは悪くなかった。むしろ「良かった」と言っていいかもしれない。
しかし、2022年に入ってからは強豪国を相手に勝ちきれない試合も多く、チームとして陰りを見せ始める。そして、カタールW杯本大会では日本代表に敗れるなど、2大会連続でグループステージ敗退を味わう屈辱。W杯終了後もなかなかチームは復調の兆しを見せず、今年に入っても1勝1分4敗で、直近5試合で白星がない。しかも、先の日本戦ではリベンジを果たすどころか、1-4の大敗を喫してしまった。

2020-21シーズンまでチームを率いたバイエルン時代は、約2年間で86試合の指揮を執り、7敗(PK戦による敗戦は除く)しかしなかったフリック監督。しかし、ドイツ代表では25試合で6敗を喫している。データサイト『opta』によると、勝率も5割を切っており、「48%」しかないという。もちろん、この不振は監督だけのせいではないかもしれない。しかし、サッカー大国と呼ばれるドイツ代表としては、かなり悲惨な状況だ。

フリック監督の後任は今のところ未定。タレントたちは揃っているものの、今のドイツ代表を立て直すのは一筋縄ではいかないか。

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