サウスゲイトはベリンガムをもっと高い位置で使うべし レアルでの輝きをイングランド代表で引き出せるか

イングランド代表で10番を背負うベリンガム photo/Getty Images

ベリンガムの得点力をどう活かす

9日にEURO2024予選でウクライナ代表と対戦したイングランド代表は、DFカイル・ウォーカーのゴールで1-1と引き分けた。

グループ首位を走るイングランドにとって悪い結果ではないが、問題視されているのはMFジュード・ベリンガムの活かし方だ。

今夏レアル・マドリードへ移籍したベリンガムはリーガ・エスパニョーラで早くも5ゴールと絶好調で、レアルでは[4-3-1-2]の『1』の部分にあたるトップ下として積極的にペナルティエリアへ顔を出している。

では、イングランド代表ではどうなのか。代表監督ガレス・サウスゲイトは、これまでベリンガムを[4-3-3]のインサイドハーフや、[4-2-3-1]のボランチで起用することが多かった。ベリンガムは守備にも参加できるボックス・トゥ・ボックスの選手でもあるため、攻守両面に貢献できるインサイドハーフでの起用法も悪くはない。しかし英『The Sun』はウクライナ戦でのベリンガムはボールを触るエリアがゴールから離れていたとサウスゲイトの起用法を疑問視しており、レアルと同様にもっと高い位置で起用すべきと主張する。

「サウスゲイト率いるイングランドでは、中盤がかなり守備的に動くシーンを我々は何度も見てきた。しかしベリンガムはアンチェロッティの下で新たな役割を果たしており、中盤と前線のユニットを繋ぐのに最適な選手であることが分かっている。ベリンガムがより自由に前線で動き、相手のペナルティエリアに近いところにポジショニングできるようにすることが重要であり、そこでボールを受けてこそ相手に危険を与えることになる」

またイングランドの場合は最前線に入るFWハリー・ケインが中盤に下がって顔を出すケースが多く、ケインのポストプレイからワイドに攻撃を展開していくのが1つのパターンだ。その際にベリンガムがケインと縦の関係となり、ゴール前へ顔を出せれば相手の脅威となるのではないか。トッテナムでチームメイトだったMFデル・アリともそのような関係性を築いていたが、ベリンガムの攻撃性をどう活かすかがサウスゲイトの課題となっている。

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