ユナイテッドに立ちはだかるハリー・ケイン 今夏ケインを追いかけなかったのは赤い悪魔の失敗だったのか

早くもバイエルンにフィットしたケイン photo/Getty Images

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リーグで13位に沈むユナイテッド

チャンピオンズリーグ・グループステージで、バイエルン・ミュンヘンと激突するマンチェスター・ユナイテッド。リーグでは現在13位と思わぬ苦戦を強いられているなか、CLではいきなり強敵と当たることになった。

英『Daily Mail』が注目しているのはバイエルン新加入FWハリー・ケインの存在だ。ケインは今夏の移籍市場開幕当初は、ストライカーを探していたマンチェスター・ユナイテッドのターゲットであるとされていた。しかし話はすぐにフェードアウト。噂も聞かれなくなり、ユナイテッドはケインを追いかけることをしなかったようだ。

同紙のオリバー・ホルト記者は、「ケインが座って、エリック・テン・ハーグの苦戦するチームと、今夜のCLの組み合わせについて話すとき、まるでオールド・トラッフォードでの補強戦略の失敗と野心の欠如を体現しているように感じた」と綴っている。
結局アタランタからラスムス・ホイルンドを連れてきたユナイテッドだったが、ホイルンドは負傷を抱えた状態での加入であり、第4節アーセナル戦でようやくデビューとなった。第5節ブライトン戦には先発したが、フル出場することはなくアントニー・マルシャルと途中交代している。ホルト記者はホイルンドの獲得にはやや疑問符をつけており、もしケインを獲得していたらリーグで13位にいることはなかっただろうとの意見だ。

ケインは新天地ですでに4得点を記録し、さすがのクオリティを見せている。確かに負傷を抱えたホイルンドではなくケインを獲得していれば、リーグ序盤の成績はここまで落ち込まなかったかもしれない。ユナイテッドは結局、ケインを説得しようとはしなかったわけだが、そのケインがCL初戦で立ちはだかるというのは奇妙な縁であるといえるかもしれない。

この夏の決断が失敗でなかったと証明するためにも、ここ最近の敗戦を取り返すという意味でも、ユナイテッドにとっては負けられない一戦となる。しかし調子の上がらないチームにとって、ドイツ王者はあまりにも強大な相手だ。

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