苦悩続いた“クロアチアのメッシ”と呼ばれた男の今 新天地で見せた1ゴール1アシストの輝き

現在はオランダでプレイしているハリロビッチ photo/Getty Images

フォレンダム戦では見事な輝き

クロアチアのメッシとまで騒がれたタレントは、2015年より世界のクラブを転々としてきた。

今季よりオランダ1部のフォルトゥナ・シッタートに加入したのは、MFアレン・ハリロビッチだ。

クロアチア期待の若手タレントだったハリロビッチも、もう27歳。2014年にはバルセロナと契約を結んだが、トップチームでは出番を得られぬまま移籍を繰り返してきた。

スポルティング・ヒホン、ドイツのハンブルガーSV、スペインのラス・パルマス、イタリアのミラン、ベルギーのスタンダール・リエージュ、オランダのヘーレンフェーン、イングランドのバーミンガムとレディング、母国クロアチアのHNKリエカ、そして今夏からはフォルトゥナ・シッタートだ。

なかなかピッチで結果を出せない日々が続いていたが、フォルトゥナ・シッタートでのスタートは悪くない。16日にはエールディヴィジ第5節でフォレンダムと対戦し、ハリロビッチはここで1ゴール1アシストを記録。チームの3-1勝利に貢献している。

攻撃的MFとしてプレイするハリロビッチはこのゲームでチーム最多となる5本の枠内シュートを放ち、チャンスメイクもチーム最多の8回を記録。データサイト『WhoScored』は10点満点中9.91点と極めて高い評価をつけている。ドリブルも3回成功させており、才能を存分に発揮した90分間だったと言える。

次に狙うは、リーグ戦での複数得点だ。やや寂しい記録だが、ハリロビッチがリーグ戦で2ゴール以上を奪ったのはラス・パルマス時代の2017-18シーズンまで遡る。その後のヘーレンフェーン、バーミンガム、レディング、リエカでは1ゴールずつで終わっており、今季はその嫌な流れを断ち切りたいところ。

昔に比べると話題に挙がる機会は減ったが、エールディヴィジで真の実力を披露できるだろうか。

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