今季もパス成功率“94.1%”と精密機械ぶりは変わらない ゲームチェンジャーになるクロースの存在感

レアルの攻撃をコントロールするクロース photo/Getty Images

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試合途中からゲームの流れを変える役割も

エドゥアルド・カマヴィンガやフェデリコ・バルベルデら若いMF陣が成長したこともあり、今季のレアル・マドリードではMFトニ・クロース、ルカ・モドリッチのベテランコンビがベンチスタートになる機会も増えている。

世代交代へ動いているのは確かだが、それでもベテランの力は健在だ。スペイン『as』が絶賛するのは、精密機械クロースのパス精度だ。

クロースもリーガ・エスパニョーラ第3節のセルタ戦、第4節のヘタフェ戦、チャンピオンズリーグ・グループステージ第1節のウニオン・ベルリン戦などで先発から外れているが、途中出場から流れを変えるケースが目立つ。
それを支えるのは、ブレることのないパス精度だ。クロースはここまでリーグ戦で270本のパスを記録しているが、これはDFダビド・アラバ(323本)、MFオーレリアン・チュアメニ(298本)、DFダニエル・カルバハル(286本)、DFアントニオ・リュディガー(271本)に次いで5番目に多い数字だ。

ただ、クロースのプレイタイムが254分なのに対し、アラバ、カルバハル、リュディガーは400分以上、チュアメニも385分間プレイしている。やはりクロースが入ると、そこから攻撃が展開されるケースが増えるのだ。

もちろん精度は抜群で、パス成功率は94.1%だ。これは100分以上プレイしているチームメイトの中ではNo.1だ。

途中出場からゲームチェンジャーになれることも証明済みで、流れを変えたい後半から登場するパターンも増えるかもしれない。カマヴィンガやバルベルデほどハードにプレイできるわけではないが、ゲームメイクのクオリティは若手を圧倒的に上回る。出番が少なくなったとしても、クロースはチームに欠かせない存在であり続けるだろう。

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