17日に行われたEURO2024予選第8節でイタリア代表と対戦したイングランド代表。エース、ハリー・ケインの2ゴールもあり、3-1で勝利した。
2試合を残して本戦出場を決めたイングランド代表だが、スター選手が各ポジションに揃っていることからEURO2024の優勝候補として考えられている。ケインやレアル・マドリードで圧巻の結果を残しているジュード・ベリンガム、アーセナルのエースブカヨ・サカなど、欧州のビッグクラブで活躍する選手ばかりだ。
EURO2020では決勝でイタリアにPK戦の末に負けてしまったため、今回こそEURO初優勝を目指すイングランド代表。英『Evening Standard』は本戦でイングランドのライバルとなる国を5つ挙げている。
まずは開催国でもあるドイツだ。ハンシ・フリック監督が解任され、ユリアン・ナーゲルスマンが新監督に就任したドイツ。レロイ・サネ、ジャマル・ムシアラ、イルカイ・ギュンドアンらスター選手を擁するドイツ代表だが、同メディアはルディ・フェラー暫定監督の下で挑んだ9月のフランス戦での勝利に注目しており、あの勝利がドイツの強さを物語っていると綴っている。ナーゲルスマン就任後初の10月の連戦は1勝1分に終わったが、戦力としては十分だ。
2カ国目に挙げているのがスペインだ。若手を積極的に起用するルイス・デ・ラ・フエンテ監督が指揮する今のスペインは、FWラミン・ヤマルやDFフラン・ガルシアなどの若手が躍動。ストライカーには今季好調のFWアルバロ・モラタもいる。同メディアは、ガビ、ペドリ、ロドリの3人の中盤は、スペイン黄金期の2008年〜2012年と同じくらい強力であると伝えている。
続いて優勝候補として考えられているのが、ベルギーである。今のベルギーは、エデン・アザールやロメル・ルカク、ケビン・デ・ブライネといった黄金世代から少し変化を見せている。ルカクやデ・ブライネは依然として主力ではあるが、ジェレミー・ドク、アマドゥ・オナナ、ロメオ・ラヴィアといった若手も成長している。ロベルト・マルティネス政権ではタイトルに縁がなかったが、着実に育ってきている若手も含めたメンバーでメニコ・テデスコ監督がタイトルを掴めるのか注目を集めている。
4カ国目に同メディアがチョイスしたのはポルトガル代表だ。エース、クリスティアーノ・ロナウドを擁する攻撃陣は予選8試合で32ゴールを上げており、爆発的な攻撃力を誇る。ルベン・ディアスや注目の若手であるアントニオ・シウバもディフェンスラインにはいるが、最大のポイントは攻撃陣のタレントだろう。ベルナルド・シウバ、ブルーノ・フェルナンデス、ジョアン・フェリックス、ラファエル・レオン、ディオゴ・ジョタ、ゴンサロ・ラモスなど世界屈指の攻撃陣を誇るのが今のポルトガルだ。
最後に選ばれたのがフランスだ。W杯以降の8試合で7勝1敗、5回のクリーンシートと18ゴールをマークしているフランスこそ最大のライバルとなる、と同メディアは伝えている。2大会連続でW杯の決勝に進んでいるフランス代表は、エースのキリアン・ムバッペやアントワーヌ・グリーズマンといった攻撃陣のタレントだけではなく、予選6試合で1失点しかしていない安定した守備陣も誇る。タレント揃いなだけではなく、攻守のバランスが取れたチームだと言える。
まだ出場国が全て決まったわけではないため、この5カ国以外にも優勝候補と考えられる国がこれからも出てくるだろう。
2024年6月に開幕するEURO2024を制するのはどこの国となるのだろうか。