なぜスムーズにFWから“重戦車MF”になれた? ジョエリントンが語るゴールへの思い「ゴールに飢えている人間ではなかった」

ニューカッスルで活躍するジョエリントン photo/Getty Images

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今では中盤でハードに相手を潰す番人に

若い頃は186cmのサイズを活かした重戦車型のセンターフォワードだったが、今やすっかりニューカッスルの中盤を守る番人となったブラジル代表のジョエリントン(27)。

ニューカッスルを指揮するエディ・ハウのコンバートは大当たりとなり、サイズのあるセントラルMFは貴重だ。昨季もリーグ戦32試合で12枚もイエローカードをもらうなど中盤で相手を潰し続けていて、FW時代の嗅覚を活かして6ゴールを奪うなど攻撃面も印象的だった。

FWからセントラルMFへの変化は難しそうに思えるが、ジョエリントンの場合はかなりスムーズだったようだ。英『The Guardian』によると、ジョエリントンはFWとしてそこまでゴールにこだわるタイプではなかったことがコンバート成功の理由だと語っている。
「今では、以前よりももっと自分を表現できるようになった。センターフォワードの位置に入ると、何よりゴールを決めることが仕事になる。メディアもサポーターもゴールを求めてくるからね。でも、僕はそれほどゴールに飢えている人間ではなかった。もちろん、常にゴールを決めたいとは思っているけど、より良い位置にいるチームメイトを見つけたら、パスを出すタイプなんだ」

「世界トップのストライカーたちは、パスを出さずに全部自分のものにしたいと考えがちだよね。彼らは常に得点したいと思っているから。僕はそうした考えを一度も持ったことがないんだ。子供の頃は中盤でもプレイしていた。プレイすることを楽しみ、ボールを持ち、ドリブルする。これが僕の好きなことなんだ。前線だと孤立する時もあって、あまりボールに触れないからね」

ニューカッスル移籍当初はFWとして得点数が増えず、批判を浴びることも多かった。しかし、今のジョエリントンを批判するサポーターは少ない。ジョエリントンは批判にゴールで応えるのではなく、MFとしてダーティーな役割をこなすことで批判の声を消したのだ。

今年にはブラジル代表デビューも果たしており、そのポジションはもちろん中盤だ。ニューカッスルでのエディ・ハウとの出会いはジョエリントンを変えることになり、今後も中盤の番人として高い評価を得ていくことだろう。

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