ジェラード、ベッカムら黄金世代の夢が消えた日 巨人FWクラウチが振り返る後悔の試合「やり直せるなら勝つと思う」

ルーニー退場などトラブル目立ったポルトガル戦 photo/Getty Images

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タレント的には優勝を狙えた

リヴァプールやトッテナム、ストーク・シティなどで活躍した元イングランド代表の巨人FWピーター・クラウチには、今でも心残りなゲームが2つあるという。

英『Daily Mail』によると、1つは2006-07シーズンのチャンピオンズリーグ決勝だ。当時リヴァプールに在籍していたクラウチは、決勝でミランと対戦。ミランにはカカーやセードルフら名手が揃っており、リヴァプールはFWフィリッポ・インザーギに2ゴールを奪われて1-2で敗れている。201cmのサイズを誇るクラウチも78分から途中出場したのだが、自慢の高さで流れを変えることは出来なかった。

そしてもう1試合。クラウチが振り返ったのは、イングランド代表の一員として臨んだ2006年のワールドカップ準々決勝・ポルトガル戦だ。
当時のイングランドといえば、有名な黄金世代が全盛期を迎えていた頃だ。ポルトガル戦ではGKロビンソン、最終ラインはサイドバックにガリー・ネビルとアシュリー・コール、センターバックにはジョン・テリーとリオ・ファーディナンドが入っていた。

中盤はオーウェン・ハーグリーブスが底に入り、その前にスティーブン・ジェラードとフランク・ランパード、両翼は右にデイビッド・ベッカム、左にジョー・コール、最前線はまだ若かったウェイン・ルーニーだ。大会中にFWマイケル・オーウェンが離脱してしまったとはいえ、改めて見ても恐ろしいメンバーだ。

一方のポルトガルにはルイス・フィーゴ、パウレタ、リカルド・カルバーリョ、若き日のクリスティアーノ・ロナウドらがいた。

このゲームは62分にルーニーが相手を踏みつけたとしてレッドカードをもらってしまうトラブルもあり、イングランドは押し込みながらもゴールを奪えなかった。120分の戦いでも0-0と決着がつかず、PK戦ではポルトガルの守護神リカルドがランパード、ジェラード、ジェイミー・キャラガーのPKを止めてポルトガルが勝利を収めている。

イングランドの黄金世代は苦い形で大会を去ることになり、クラウチはもう1度ポルトガルと戦えば自分たちが勝っていたはずと振り返っている。

「後悔があるとすれば、2006年のワールドカップ準々決勝のイングランド対ポルトガル戦だろうね。ルーニーが退場になった試合だ。やり直せるなら、私たちが勝つと思う」

ルーニーが退場した後もイングランドはチャンスを作れていただけに、実力ではイングランドが上回っていたかもしれない。クラウチだけでなく、あの大会の終わり方を悔やんでいるイングランド代表サポーターはかなり多いだろう。

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