バイエルンはトゥヘルの下で進化しているか 3部相手の敗北に「個人のクオリティに依存しているように見える」と厳しい声も

DFBポカール・2回戦で敗れたバイエルン photo/Getty Images

この8カ月でチームは進化したか

昨季は何とかブンデスリーガ王座を守ったバイエルンだが、今のチームに以前ほどの圧倒的強さは感じられないか。2日にはDFBポカール・2回戦で3部のザールブリュッケンにまさかの敗北を喫してしまい、早々にポカールから姿を消すことになってしまった。

一部ローテーションしていたとはいえ、今回負けたザールブリュッケンは3部のチームだ。この敗北に言い訳は許されず、必然的に指揮官トーマス・トゥヘルへの視線は厳しいものとなる。

トゥヘルは今年3月からバイエルンを指揮しているが、『ESPN』はその手腕に疑問も投げかけている。

「トゥヘルは監督として高い評価を受けているものの、優れた戦術よりも個人のクオリティに依存しているように見える。また、チームのバランスには依然として問題がある。プランが不十分だったせいもあり、特定のポジション、特にボランチ、右サイドバック、センターバックはピースが不足している」

リーグ戦の方ではFWレロイ・サネ、新戦力のハリー・ケインらを中心にゴールラッシュを見せているが、これも個人のクオリティに依存しているところがあるのだろうか。

ボランチ、右サイドバックのピースが不足しているのは確かで、ここは序盤から試行錯誤が続いている。攻撃陣は豪華だが、全体的に万全とは言い難い。

4日には国内リーグでドルトムントとの上位対決が予定されている。ドルトムントも盤石とは言えないが、ここまで6勝3分と無敗を維持しているチームだ。ここでも負ければトゥヘルへの風当たりは厳しくなりそうだが、トゥヘルは前任のユリアン・ナーゲルスマン体制の頃からチームを強化できているのだろうか。それが問われるドルトムント戦となりそうだ。

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