中盤から1人で駆け上がる“パワードリブル”の脅威 PSGを引きずったロフタス・チークが凄すぎた

PSG相手に中盤を支配したロフタス・チーク photo/Getty Images

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自陣から1人で相手ゴール前へ運べる強さ

10月に入ってから負傷離脱していた大型MFがミランに戻ってきた。7日に行われたチャンピオンズリーグ・グループステージ第4節のパリ・サンジェルマン戦で圧巻の活躍を見せたのは、先発復帰したMFルーベン・ロフタス・チークだ。

ミランでは左サイドに入るFWラファエル・レオンのドリブル突破が目立つが、ボールを運ぶ力はロフタス・チークも負けてはいない。以前所属していたチェルシー時代より191cmのサイズを活かしたダイナミックなドリブルは得意技の1つで、今回のパリ戦ではその強みが存分に発揮されていた。

データサイト『WhoScored』もロフタス・チークのパフォーマンスを絶賛しており、特に自陣から1人で敵陣までボールを運べてしまう推進力に脱帽している。
「彼はパリ戦で実に5回のドリブルを成功させた。それもそのうちの4回は自陣からドリブルを始めたものとなっており、チーム全体を瞬時に守備から攻撃へ切り替えるものだった。ラインデルスとユヌス・ムサは中盤のパートナーとしては申し分ないが、ロフタス・チークのダイナミズムに匹敵する者はおそらくレオンしかいないだろう」

このゲームではレオンも5回のドリブルを成功させており、2人の突破力はかなり目立っていた。細かいテクニックを備えているのはレオンの方だが、パワーならロフタス・チークが上だろう。パリのMFウォーレン・ザイール・エメリ、マヌエル・ウガルテら小柄な選手たちはロフタス・チークの進撃を止めることができず、何度も危険なエリアにボールを運ばれてしまった。

ミランはこのパリ戦に2-1で勝利し、今季CL初勝利を挙げた。ロフタス・チークは怪我でCL2試合を欠場していたが、本調子のロフタス・チークがいればニューカッスルとドルトムントにも勝てるかもしれない。それほどロフタス・チークの復帰は大きなプラスで、ロフタス・チークほどボールを運べるMFも珍しいだろう。

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