今季の大迫勇也はアウェイ戦にもめっぽう強い エースが神戸の初J1制覇の鍵か

今季は序盤戦からゴールを量産してきた大迫 photo/Getty Images

アウェイ12試合で得点に直接関与

代表ウィークにより一時中断している明治安田生命J1リーグだが、2023年シーズンも残すところ2試合。優勝争いはクライマックスを迎えている。

現在、首位に立っているのはヴィッセル神戸だ。32試合消化して19勝8分5敗と、勝ち点を「65」まで伸ばしており、2位・横浜F・マリノスとの勝ち点差は「2」。最後まで決して気は抜けないが、クラブ史上初のJ1制覇が目前に迫っている。

神戸の今季好調な要因はいくつかあるだろうが、最大の要因と言っても過言ではないのがチームの10番を背負うFW大迫勇也の完全復活だろう。近年はなかなかコンディションが上がりきらない印象もあったが、今季は序盤戦からゴールを量産。ここまで22ゴールを奪っており、得点ランキングの首位を走っている。また、大迫は最前線で攻撃の起点となるシーンも目立ち、そのポストプレイは一級品だ。

さらに、今季の大迫はホーム戦はもちろんのこと、アウェイ戦にもめっぽう強い。ここまで、神戸はアウェイで16試合を戦っているのだが、そのうち12試合で得点に直接関与(13ゴール3アシスト)しているのだ。なお、昨季のアウェイ戦での成績はわずか2ゴールだった。

データサイト『opta』によると、同サイトが詳細なデータ収集を始めた2015年以降の1シーズンで、この大迫の数字を上回っているのは2015年にドウグラス(13試合)のみ。神戸はアウェイのガンバ大阪戦を残しているため、大迫はドウグラスの記録に並ぶ可能性があるという。

神戸は25日に名古屋グランパス(ホーム)と、12月3日にガンバ大阪(アウェイ)と対戦予定となっている。初J1制覇の鍵を握るのは、やはりこの復活を遂げたエースか。

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