「ナーゲルスマンのドイツにはアイデンティティがない」 4戦すでに2敗の新生ドイツは正しい道を歩んでいるのか

早くもナーゲルスマン体制で2敗を喫した photo/Getty Images

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ラングニックのチームとは対照的

ドイツ代表はオーストリア代表と親善試合を行い、2-0と敗れた。

ハンジ・フリック体制からユリアン・ナーゲルスマン体制へ舵を切ったドイツ代表。来夏のEURO2024のホスト国であり、良い戦いを見せたいところだが、就任以降4戦で早くも2敗を喫した。

英『the Athletic』では「ユリアン・ナーゲルスマンのドイツにはアイデンティティのないチームだ」と早くも批判的だ。ラルフ・ラングニックとの師弟対決となった今回。そのラングニックに導かれ勢いのあるオーストリア代表と、国民に関心を持たれず、それを変えることを求められるドイツ代表との違いに触れた。ナーゲルスマンにはドイツを変える使命があるが、今のところそういった兆しはほとんど見られず、フリック体制よりもさらに雰囲気は暗くなったと綴っている。
確かにオーストリア戦でも、カイ・ハフェルツのウイングバックを継続したこと、ジョシュア・キミッヒを先発から外したことなどに明快な回答が出ているとは思えず、アイデンティティといったものは感じられない。有名な個人がたくさんいるチームだが、集団としての脈動はないと同メディアも指摘しており、見事な統率を見せたラングニックのチームとは実に対照的に見えてしまった。

来夏の本大会までもう時間がないが、ナーゲルスマンはチームを立て直すことができるのか。さもなくば、自国のファンの前で醜態をさらすことになるかもしれない。

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