ショーはユナイテッドにとってなぜそれほど重要なのか 「ダロト、マラシアよりも1対1が強く、リンデロフよりも空中戦が強く……」

トッテナム戦に出場したショー photo/Getty Images

ラッシュフォードとも相性がいい

プレミアリーグで勝ち点21、6位に位置するマンチェスター・ユナイテッド。ここ5試合では4勝1敗と盛り返しているものの、離脱者が相次ぎ本来の力を発揮できないシーズンとなっている。

それだけに、DFルーク・ショーがトレーニングに復帰したというニュースはチームを力づける。エリック・テン・ハーグ監督は記者会見で「彼の身体能力、技術、それは明らかだ。今季は長い間左サイドバックが不在だったが、彼が戻ってきてくれてとてもうれしい。彼は私たちが安定するのを助けてくれるだろう」と語った。

開幕2試合は出場したものの、その後筋肉系の問題により戦列を離れたショー。英『the Athletic』は、そんなショーの重要性について触れている。

「ショーはダロト、マラシア、レギロンよりも1対1のDFとして優れている。リンデロフよりも空中戦で優れている。アムラバトよりも速く、安っぽいファウルを犯すことなくワイドにタックルを仕掛けることができる。しかし28歳の彼をプレミアリーグ最高の左サイドバックたらしめているのは、単に守備力だけではない。特に、あるエリアから別のエリアにボールを運ぶ能力のために高く評価されている」

同メディアは、特にショーのペナルティエリア左へボールを運ぶ能力に着目している。ショーが左サイドをとることは、相手のディフェンスラインを引き伸ばすのに役立ち、またクリスティアン・エリクセンやブルーノ・フェルナンデスがプレイするためのスペースをより多く生み出す。

また、マーカス・ラッシュフォードの今季の不調はショーの不在が影響しているとみることもできる。昨季、ラッシュフォードへのプログレッシブパス(前進につながるパス)を通したのはブルーノ・フェルナンデスが1位の139本、ショーがそれに次ぐ124本であったことも指摘されている。良い形でパスが通るようになれば、ラッシュフォードの得点数もおのずと上がっていくかもしれない。

ショーの復帰は勢いに欠ける今季のユナイテッドを加速させることにつながるのか、注目だ。

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