世代別オランダ代表で爆発していたFWが“セリエC”にいるとは…… チェルシー離れた若き点取り屋の挑戦

オランダ国内でもプレイしていたリダン(写真はユトレヒト時代) photo/Getty Images

目指すはバルセロナ行き

オランダ世代別代表でゴールを量産してきた未来のエース候補が、まさか現在セリエCにいるとは。

その選手とは、かつてチェルシーのアカデミーにも在籍していたFWディショーン・リダン(22)だ。

リダンはU-17オランダ代表で通算25戦20ゴール、U-19オランダ代表でも14戦12ゴールと得点を量産してきたストライカーで、2018年にはU-17オランダ代表の一員としてU-17欧州選手権制覇に貢献している。この時は現アヤックスFWブライアン・ブロビーと並んでチーム最多3ゴールを挙げており、当時の期待値は高かった。

しかし、チェルシーのトップチームには上がれないまま2019年にドイツのヘルタ・ベルリンへ移籍。そこからはフローニンヘン、PECズヴォレ、ユトレヒトとオランダのクラブへレンタル移籍を続け、今年冬にイタリア・セリエBのヴェネツィアFCへ完全移籍。

今季はヴェネツィアFCから3部となるセリエCのUSトリエスティーナにレンタル移籍しており、そこで15戦7ゴールと結果を残している。

想像していたキャリアとは違うルートかもしれないが、伊『Gazzetta dello Sport』のインタビューでリダンは充実を口にしている。

「満足しているよ。僕には継続したプレイタイムが必要だった。自分の可能性を最大限に発揮するためにこの挑戦を受け入れたんだ。ここでは順調だし、街も美しい。今はチームとして白星を重ね、セリエBへの昇格を目指している」

「そしていつになるかは誰にも分からないけど、僕の大好きなチームであるバルセロナでプレイしたいと思っているよ」

代表チームもA代表ではスリナムを選択するなど、ここ数年でリダンのキャリアは大きく変わった。とはいえ、まだリダンは22歳と若い選手だ。セリエCから一歩ずつステップアップしていくのも悪くない。

バルセロナのようなトップクラブへ辿り着くのは簡単ではないが、リダンはどこまで駆け上がれるか。

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