CBまでこなしてしまうライス  “1億ポンド”の男はアーセナル最大の不安材料さえもカバーする

この試合、CBとしてプレイしたライス photo/Getty Images

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PSV戦でCBを務める

CLのグループステージ第6戦でPSVと対戦したアーセナルはすでに決勝トーナメント進出を決めていたこともあり、ターンオーバーで挑んだ。

MFモハメド・エルネニーやFWリース・ネルソンといったメンバーがスタメンに名を連ねたこの試合は、42分にFWエディ・エンケティアは得点を決めるが、後半にPSVに追いつかれ、1-1のドローに終わった。

この試合で大きな話題となったのはMFデクラン・ライスの起用法だ。62分にDFセドリック・ソアレスと交代で出場したライスはCBとしてプレイ。普段はアンカーやIHでプレイするライスだが、この日はDFラインでプレイした。ウェストハムではCBを務めることもあったが、アーセナルでは初となった。
指揮官のミケル・アルテタは、不足しているCBの緊急時のオプションとなるかどうかを試したとCB起用の意図を語っている。

英『Evening Standard』は、ライスのCBでのプレイを受けて、「デクラン・ライスはミケル・アルテタのタイトル争いの最大の懸念を解決できることが証明された」と絶賛。昨シーズン、DFウィリアム・サリバが離脱してしまいタイトルを逃すこととなったアーセナルだが、ライスはその “もしも”にも対応できる選手だと同メディアは伝えている。

もちろん、CBにはサリバとDFガブリエウ・マガリャンイスが揃っていることがベストだ。しかしDFユリエン・ティンバーが負傷しており、DF冨安健洋も負傷している今、ライスのオプションが試せたことはアルテタにとっても重要だ。

ライスがCBをこなす時は、守備のことを考えるとMFジョルジーニョよりMFトーマス・パルティの方が好ましいだろう。

ライスのCB起用はあくまでも緊急事態になった時のオプションではあるが、1億ポンドで加入した男はますますアーセナルにとって欠かせない存在となっている。

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