ライスが抜けてもウェストハムが強い クドゥス、ウォード・プラウズまとめる“モイーズ流”が厄介すぎる

ウェストハムを指揮するモイーズ photo/Getty Images

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プレミアで6位と躍進

デイビッド・モイーズのマジックと言ったところだろうか。ウェストハムがプレミアリーグで6位に入る大健闘を見せている。

今季開幕当初、ウェストハムには退団したMFデクラン・ライスの穴をどう埋めるかという課題があった。チームの柱だったライスは昨夏にアーセナルへと移籍しており、ウェストハムにとっては大打撃だったはずだ。

しかし、クラブはライスの1億ポンドとされる売却益を巧みに使い、夏の市場で戦力を上手く補強した。中盤には高精度のキックを誇るジェイムズ・ウォード・プラウズ、守備に強みを持つエドソン・アルバレスを補強し、前線にもモハメド・クドゥスを加えている。
これらの補強は見事に当たっており、データサイト『WhoScored』もここまでの戦いぶりを絶賛する。

「モイーズは前線のアタッカーにある程度の自由を与えているが、それは彼らの背後に強固な守備の基盤があるからだ。トーマス・ソウチェクは依然としてモイーズのお気に入りであり、その高さとパワーは高く評価されている。エドソン・アルバレスはハードなタックルを得意とする守備的MFであり、ジェイムズ・ウォード・プラウズはセットプレイからの素晴らしいキックがある」

「今夏に契約満了を迎えるモイーズは、おそらくこれがウェストハムでの最後のシーズンになるのではないかと思われていた。しかし、現在では2026年までの契約延長にサインする構えのようだ。ハマーズがトップ6圏内かその周辺にいる限り、これに文句を言う人はいないだろう」

ドリブルも冴え渡るクドゥス、センターフォワードにも入れるパワフルなジャロッド・ボーウェン、テクニシャンのルーカス・パケタのトリオが違いを作っており、堅い守備からのカウンター、さらにはセットプレイを巧みに活かしたフットボールはなかなかに厄介だ。こうした中堅クラブをまとめるのはモイーズが得意とするところであり、ウェストハムは後半戦も強豪を苦しめる存在となるだろう。

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