昨季15ゴールのマルティネッリがまだ2ゴールと苦戦中…… アーセナルにとって想像以上に大きかったジャカの退団

昨季は左サイドからの攻撃が冴え渡っていたマルティネッリだが…… photo/Getty Images

ジャカとの連携で左サイドを崩せていた

昨季はプレミアリーグで15ゴールと大活躍だったアーセナルFWガブリエウ・マルティネッリ。しかし、今季はここまでリーグ戦2ゴールと苦戦気味だ。

昨季の大ブレイクを受け、対戦相手が研究してきたのは確かだろう。左サイドから仕掛けるマルティネッリのパターンも研究されているはずで、個人技で打開するのは難しくなっている。

アーセナル専門メディア『Pain In The Arsenal』が嘆くのは、MFグラニト・ジャカの退団だ。

昨季左のインサイドハーフに入っていたジャカは、攻撃時にかなり高い位置を取っていた。さらに左サイドバックのオレクサンドル・ジンチェンコが偽SBとして中へポジショニングすることで、マルティネッリが比較的フリーな状況でボールを受けることも出来ていた。マルティネッリがワイドに張り出すパターンもあれば、あるいはその逆パターンもあり、この3人による左サイドの崩しは昨季までの強みだったのだ。

しかし、ジャカは昨夏にレヴァークーゼンへ移籍。アーセナルもチェルシーからMFカイ・ハフェルツを獲得したが、まだマルティネッリとの連携は完成していないと同メディアはジャッジしている。

「マルティネッリのジャカとのコンビネーション、ポジションチェンジは、アーセナルにとって1つの攻撃の要だった。ジャカは左サイドに張ることもでき、それによってマルティネッリがインサイドへ入れていた。こうしたジャカの役割により、マルティネッリはウイングとして得点の確率を最大限に高めることができた」

「ハフェルツはガブリエウ・ジェズスと効果的に連携してきたが、マルティネッリとは特筆すべき関係性は存在しない」

左のマルティネッリ、右のブカヨ・サカの1対1が警戒されるのは当然のことで、相手も簡単にシュートまで持ち込ませてくれない。指揮官ミケル・アルテタは何か打開策を考える必要がありそうで、マルティネッリは1つの壁にぶつかっている。

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