リーグ優勝の確率68% “強すぎる”レヴァークーゼンの躍進を独紙分析

無敗チームを率いるシャビ・アロンソ監督 photo/Getty Images

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抜群の成績

先週末にウインターブレイクから再開したブンデスリーガでは、昨季まで11シーズン連続優勝のバイエルン・ミュンヘンを抑えてシャビ・アロンソ監督率いるバイヤー・レヴァークーゼンが首位に立っている。こうした中、ドイツ紙『Bild』は好調を維持するレヴァークーゼンの強さについて試合のデータを引用しながら分析している。
 
前節まで14勝3分けと無敗で勝ち点45、昨季の総勝ち点(50)とほぼ同じ勝ち点をシーズン前半だけで稼いだレヴァークーゼン。『冬の王者』と呼ばれるシーズン前半戦首位チームがそのままリーグ優勝まで突き進んだケースは過去60年のブンデスリーガの中で41回起きていて、約68%の確率で冬の王者がマイスターシャーレ(優勝皿)を掲げている。
 
同紙はレヴァークーゼンの特長として圧倒的な攻撃力をまず挙げている。シーズン前半戦での総得点47ゴールはクラブ新記録。無得点だった試合は1試合もなく、ボール保持からの得点だけでなくカウンター攻撃でリーグ最多の8ゴール、セットプレイで11ゴールを奪っていることに加えて、リーグのアシストランキング上位10人にレヴァークーゼンの選手が4人(ビクター・ボニフェイス(7アシスト)、フロリアン・ヴィルツ(同7)、アレハンドロ・グリマルド(同6)、ジェレミー・フリンポン(同6))がランクイン。あらゆる形でどこからでも点が取れるチームとなっている。
 
また、レヴァークーゼンは守備でも抜群の成績を残している。シーズン前半戦での失点数12はリーグ史上最少タイ記録で、直近7試合ではわずかに2失点しか許していない。正ゴールキーパーのルーカス・フラデツキーは、8試合の無失点試合を達成し、出場した試合で喫した失点は7ゴールのみ。また、安定感のある守護神に加えて、試合中のスプリントの速さでディフェンダー部門のリーグトップ3を独占するエドモン・タプソバ(時速34km)、オディロン・コスヌ(同35km)、ヨナタン・ター(同35.8km)が3バックを形成しているため、彼らからゴールを奪うのは容易ではないと同紙は指摘している。
 
バイエルンのリーグ12連覇だけでなく、レヴァークーゼンの快進撃がどこまで続き、誰が彼らを止めるのか。今季のブンデスリーガでは徐々にそちらへ話題の中心が移りつつあるようだ。

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