シメオネ・アトレティコの“堅守”は過去のもの ジローナには4失点、レアルには5失点と崩壊する守備組織

スーパー杯ではレアルに敗れたアトレティコ photo/Getty Images

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守って勝つスタイルは消えつつある

ディエゴ・シメオネ率いるアトレティコ・マドリードには、以前より『堅守』とのイメージがついていた。それがシメオネ流最大の強みだったのだが、今はその強みが失われている。

10日にはスペイン・スーパー杯でライバルのレアル・マドリードと対戦したが、延長戦の末3-5のスコアで敗北。120分の戦いになったとはいえ、5失点は多すぎるか。

これでアトレティコの今季総失点数は35点となり、自慢だったはずの守備が崩壊気味だ。
スペイン『as』もシメオネ政権ではワーストの守備成績と取り上げており、手堅く守って勝ち点を稼ぐイメージは過去のものとなりつつある。

「データは嘘をつかないし、アトレティコはシメオネ監督以来最悪の守備シーズンを経験している。平均失点数は1試合あたり1.3ゴールで、全大会を合計すると今シーズンの失点数は35ゴールとなる。1試合あたり1.12失点だった2021-22シーズンのデータはさらに悪化している」

今月3日にはジローナとのラ・リーガ上位決戦も3-4のスコアで落としており、アトレティコらしくない撃ち合いばかりが目立つ。ディエゴ・ゴディンやミランダを軸としていた過去の堅守を取り戻すのは難しいが、今の戦いぶりはシメオネの求めるものではないだろう。

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