優勝に4ポイント届かなかった07-08のアーセナルも強かった 名手ロシツキーが振り返るセスク、V・ペルシーらとの可能性

アーセナルで活躍していたセスク(左)とロシツキー(右) photo/Getty Images

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アデバヨールらの活躍で勝ち点83を稼いだ

昨季プレミアリーグ制覇に近づき、今季も頂点を狙う現在のアーセナルも優秀なタレントが揃う良いチームだ。

ただ、過去にもプレミア制覇へ近づいたシーズンはあった。例えば2007-08シーズンだ。

勝ち点83を稼いだアーセナルは、惜しくも優勝したマンチェスター・ユナイテッドに4ポイント及ばず3位に終わった。しかし、当時のチームも完成度は高かった。
当時を振り返ったのは、自身もアーセナルの選手として2007-08シーズンに7ゴールを挙げる活躍を見せた元チェコ代表MFトマシュ・ロシツキーだ。

「当時は素晴らしいチームで、良いシーズンだった。その一方で、私は途中で怪我をしてしまった。その時期は苦しいものだったね。その後ロビン・ファン・ペルシーも負傷し、エドゥアルドも離脱した。私たちには最後まで戦うだけの層の厚みがなかったんだ。あのシーズンを制していたら、もっと多くの選手が残っていただろう。ファン・ペルシー、マチュー・フラミニ、ジウベルト・シウバ、ガエル・クリシー、セスク・ファブレガス。もし私たちが長く一緒にいたら、本当に素晴らしいことを起こせたかもしれない」(『The Athletic』より)。

当時はFWエマニュエル・アデバヨールがシーズン30ゴールと奮闘したが、ファン・ペルシーの長期離脱など戦力が揃い切らなかった。その後はロシツキーの言葉通り主力選手が抜けていくことになり、現在までプレミアは制覇できていない。

あのシーズンはチャンピオンズリーグでもベスト8まで進むなど結果が出ていただけに、戦力を長く維持できなかったのは少々残念だったか。

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