トーマス・ミュラー3試合連続ベンチスタートに独紙注目「トゥヘルの下でどん底に」

また出番が少なくなってきたミュラー photo/Getty Images

ウインターブレイク前後は3試合連続先発だったが

バイエルン・ミュンヘンのドイツ代表MFトーマス・ミュラーは、27日(現地時間)に行われたブンデスリーガ第19節アウクスブルク戦に後半44分から途中出場した。

今季、バイエルンのトーマス・トゥヘル監督はトップ下のファーストチョイスとしてドイツ代表MFジャマル・ムシアラを起用し、ミュラーは控えに回ることが多かった。ウインターブレイク前後のリーグ戦3試合ではムシアラとミュラーを同時起用して共存の可能性を探っていたトゥヘル監督だが、直近3試合は再び「ムシアラ先発、ミュラー控え」の方針に戻っている。
 
27日のアウクスブルク戦では、前半26分にフランス代表FWキングスレイ・コマンが左膝靭帯断裂によって交代を余儀なくされたが、この場面でトゥヘル監督はミュラーではなく18歳のフランス人FWマティス・テルを投入。結局ミュラーは後半44分にムシアラに代わってピッチに入り、出番はアディショナルタイムを含めて約10分間にとどまった。
 
こうしたミュラーの現状について、ドイツ紙『Bild』が「ミュラーがトゥヘル体制の下でどん底の状態になっている」と報じるなど、現地メディアの関心が高まっている。しかし、当のミュラー本人は自身の置かれた状況について、「僕は、最終的には監督が決める出場時間に自分自身を合わせるようにしている。今の僕らは小さなグループだから、団結しなければならない。アウクスブルクとの試合では3-2で勝って、首位との勝ち点差を2ポイントに縮めることができて嬉しかったし、それ以外のことは今の僕には関係ない。勝ち点を積み重ねてレヴァークーゼンにプレッシャーを与えるということが、怪我人を多く抱えていてもチームが持ちこたえるために重要なことなんだ」とアウクスブルク戦後に語り、あくまでも監督の判断を尊重してチームファーストに徹する姿勢をしめしている。
 
しかし、今の状況がこのまま続けば、今夏に開催予定のEURO2024に向けたドイツ代表のメンバー入りにも影響が出てくるのは間違いない。コマンの負傷離脱によって、2月3日に予定されているブンデスリーガ第20節ボルシアMG戦では攻撃陣の先発メンバーの入れ替えが必要な状況となっていることから、この試合でミュラーが先発起用されるかどうかが注目点の一つとなる。また、先発にせよ途中出場にせよ、出場機会を与えられた際にどれだけのパフォーマンスを発揮できるかがミュラーの今後を大きく左右していくだろう。

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