元日本代表DF内田篤人氏の古巣・名門シャルケはどうしてしまったのか 今度は3部降格の危機に

降格の危機に瀕するシャルケ photo/Getty Images

1部復帰が目標だったが……

かつて元日本代表DF内田篤人氏や、ドイツ代表GKマヌエル・ノイアーらが所属していたドイツのシャルケが3部リーグ降格の危機に瀕している。今季ブンデスリーガ2部で戦っている同クラブは、前節終了時点で18チーム中15位。下位2チームが3部へ自動降格となるため、残留争いに巻き込まれている。
 
ブンデスリーガの前身であるドイツ全国選手権優勝7回、国内カップ戦のDFBポカール優勝5回、UEFAカップ優勝1回の実績があるシャルケだが、2020-21シーズンにブンデスリーガ1部で最下位となって同2部に降格。翌2021-22シーズンは2部で優勝して1部復帰を果たしたが、昨季20220-23シーズンは開幕から5試合連続未勝利など序盤で勝ち点を積み重ねられなかったのが響いて最終的には17位でシーズンを終え、再び2部に降格した。
 
そうした中、1部への再復帰をノルマとして臨んだ今季だったが、昨季同様に出だしでつまづいた。開幕から10試合で獲得した勝ち点はわずかに7ポイントで、独誌『Kicker』によると、この成績は前のシーズンに1部から2部に降格してきたチームの成績としては過去最低の成績だったという。
 
今月4日(現地時間)には巻き返しを期してクラブOBである元ベルギー代表FWマルク・ヴィルモッツ氏をスポーツディレクターに招聘。2002年の日韓ワールドカップのグループリーグ日本戦でベルギーの先制ゴールを決めた同氏は、1996-97シーズンにシャルケのUEFAカップ優勝に貢献するなど現役時代はサポーターから愛された人気選手の一人だったが、同氏の就任後初の公式戦となった20日のハンブルガーSV戦は0-2、続く26日のカイザースラウテルン戦は1-4といずれも複数失点で敗れていて復調の兆しは見えていない。
 
「もしかしたら頭の中の問題かもしれない。不安を感じながら選手達がプレイしている。今は、間違いなくシャルケにとって困難な局面だ。たしかにまだたくさんの試合が残ってはいるが、我々は残留争いの真っ只中にいる。頭の中をすっきりさせて、しっかりと次のブラウンシュバイク戦に集中しなければならない」とヴィルモッツ氏はカイザースラウテルン戦後に語り、3部降格回避に向けて選手達の意識を変える必要性を強調している。
 
ドイツを代表する名門クラブは、果たしてこの危機を乗り越えられるのだろうか。

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