デ・ブライネ&ハーランドの穴をもカバーする才能 アルバレスが持つ献身性という武器 「チームのために全力を尽くしたい」 

シティに欠かせない存在となった photo/Getty Images

どんなポジションでも全力で

現在プレミアリーグ20試合を終えて、13勝4分3敗で3位につけているマンチェスター・シティ。

今季は開幕節でMFケビン・デ・ブライネが負傷離脱し、第15節のアストン・ヴィラ戦でFWアーリング・ハーランドが負傷。2人の攻撃の要を失った状態での試合も多かったが、そんななかで躍動したのがFWフリアン・アルバレスだ。

ハーランドが怪我をする前は、FWフィル・フォーデンとともに10番の役割をこなし、ヴィラ戦以降はストライカーの役割を担っている。フォーデンが調子をあげてきたことも大きいが、ここまで公式戦30試合で13ゴール10アシストを記録するアルバレスの活躍を忘れてはならない。

パンチのあるシュートを打つことができ、決定力もある同選手。今季はチャンスメイクもできるようになっているが、アルバレスの持ち味はこれだけではない。チームのことを考えた献身性もアルバレスを語る上で欠かせない。体を張ったプレイもできるアルバレスだが、クラブの公式でチームを助けるためならどこでも喜んでプレイすると語る。

「個人的にはとても良い調子だ。アーリングが負傷して以来、私は9番としてプレイすることが多くなったが、最も重要なことは、ストライカーとしてであれ、少し深い位置や少し後ろのポジションであれ、多くの出場時間を得ることだと思う」

「最も重要なことはピッチに立つことで、それが私が最も楽しんでいることだ。そして、そのポジションからゴールやアシストでチームに貢献できればなおさらだ。多くの出場時間をこなすことで、チームメイトが自分に自信を持てるようになり、より一緒にプレイし、ゴールやアシストを決めることができた」

「もちろん常にスタメンに入りたいと思っている。昨季は私にとって初めてのシーズンでよくやったと思うが、インテグレーションもあったし自分の出番が回ってきたときは、チームのために全力を尽くそうとした。今年も同じように出場時間を増やし、チームのために全力を尽くしたいと思っている」

アルバレスは試合終盤になってもGKへプレスを全力でかけたり、ゴール前でもエゴイスティックにならずにプレイを選択することができ、チームのことを第一に考えて行動できる選手だ。

昨季はハーランドの交代要員のような使われ方も多かったが、今やペップ・グアルディオラ監督から最も信頼の厚い選手の1人と言っていいだろう。デ・ブライネとハーランドの復帰で、ここからのプレイ時間が気になるところではあるが、アルバレスの献身性はシティにとって欠かせないものとなるだろう。

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