ハーランド、デ・ブライネ復帰でアルバレスはどうするのか シティを救ってきた“2番手の男”の立ち位置は

シティを牽引するアルバレス photo/Getty Images

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便利屋などではない

マンチェスター・シティはプレミアリーグ第22節でバーンリーと対戦し、3-1と勝利している。この試合では先発したFWフリアン・アルバレスが前半のうちに2得点を記録。さらに、離脱していたエースストライカーのアーリング・ハーランドも後半にピッチに現れ、シティにとっては良いニュースの多い一戦だったといえる。

大黒柱のMFケビン・デ・ブライネもシーズン序盤からの長期離脱からようやく復帰しており、首位リヴァプールを追い上げるために盤石の体制となりつつあるシティ。しかし、ここでひとつの懸念が生じる。アルバレスの扱いをどうするのかということだ。

デ・ブライネが離脱したシーズン前半は、アルバレスがハーランドの後ろでプレイすることでボールをリンクする役割を引き受けていた。そしてハーランドが離脱すると、今度は最前線に立って今回のように得点に絡んでいった。その結果、アルバレスはこれまでリーグ戦で8ゴール6アシストという好成績を残している。
しかしハーランド、デ・ブライネが帰ってきた今、アルバレスの立ち位置は再び不透明となりつつある。ペップ・グアルディオラ監督はバーンリー戦の前夜に記者会見で、ハーランドやデ・ブライネが戻った際のアルバレスについて問われ「フリアンはこれまでとても重要だったのに、なぜこれからは違うというんだ?」「彼らは一緒にプレイできる」と答えているが、アルバレスが良ければ良いほどに頭を悩ませる問題であるのは明白だ。

『The Athletic』も、すべてのピースを組み合わせるのは簡単ではないと綴っている。たとえば5バックでプレイするチームを相手にするならば、ハーランド、デ・ブライネ、フィル・フォーデン、そしてアルバレスを組み合わせることも可能だろう。しかしリヴァプールやアーセナルのようなチームを相手にするならば、ロドリともう1人、適切なホールディングMFを組み合わせる必要が出てくる。そうなると、削られるのは誰になるのか。

アルバレスは今季のリーグ戦で、カイル・ウォーカーに次ぐ2番目に多い出場時間(1774分)を得ている。なんとGKのエデルソンよりも多いのだ。ひとえに彼の万能性とクオリティによるものであり、もしかしたら今季もっともチームに貢献している選手といっても過言ではないかもしれないが、これから彼はどのように使われていくのだろうか。

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