「レアルは特別だけど、少し成金趣味」「自分には合っていなかった」 昨年引退のエデン・アザール氏がレアル時代の複雑な思いを明かす

昨年引退したアザール photo/Getty Images

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チェルシーでブレイクもレアルでは輝けず

昨年10月に現役引退を発表した元ベルギー代表FWエデン・アザール氏がフランス紙『L'Équipe』の取材に応じ、自身にとって現役生活最後の所属クラブとなったレアル・マドリードでの日々について語っている。
 
フランスのリールでプロデビューを果たしたアザール氏は2012-13シーズン開幕前にチェルシーに入団し、プレミアリーグ優勝2回(2014-15、2016-17)、FAカップ優勝1回(2017-18)を達成し、さらに個人でもプレミアリーグ年間最優秀選手賞を受賞(2014-15)。欧州サッカー界のベストプレイヤーの一人との評価を不動のものとした後、2019年6月にレアル・マドリードへ移籍し、活躍を期待されていた。しかし、4年の在籍期間中の個人成績は公式戦76試合出場7ゴールと振るわなかった。
 
アザール氏はレアル・マドリードに対して憧れと失望の両方を抱いているようだ。同紙の取材の中でアザール氏は、「子供の頃からジネディーヌ・ジダンのファンだった。サンティアゴ・ベルナベウとあの白いユニフォームは、他のクラブにはない魅力があったんだ」と自身の幼少期について触れる一方、「レアル・マドリードは特別なクラブだ。僕は、自分があのクラブに合っていたとは思わない。僕には合っていなかったんだ。あそこは少し成金趣味のクラブで、僕はそういうタイプではない。それからチームのプレイスタイルも僕には向いてなかった。でもレアル・マドリードは僕にとっては夢のような存在だったし、あそこに来ることなく現役を引退するなんて考えられなかったよ」とも語ってレアル・マドリードでの日々が自身にとっても難しい時期であったことを明かした。
 
「もしかしたら僕はもっとトレーニングをする必要があったのかもしれない。間違った怪我を間違った時期にしてしまった。そしてレギュラーポジションと自信、意欲も失ってしまった。サポーター達をがっかりさせてしまったことは僕自身も悲しい。僕は彼らに言いたいよ。『これは僕のせいじゃない。僕の体が諦めてしまったんだ。色々試したけど、上手く行かなかった。申し訳ない』とね」とも述べたアザール氏。現役引退から約半年が経った今でも、レアル・マドリードには複雑な感情を抱いているようだ。

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