自国開催W杯では全敗だったのに…… カタールのアジアカップ王手に「W杯ではナーバスになっていただけ」

アジアカップ決勝へ進んだカタール photo/Getty Images

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アジア王者として実力は本物だったか

アジアカップ2023がスタートしたとき、開催国カタール代表の評価は決して高いものではなかった。2022年のワールドカップ・カタール大会で開催国ながらグループステージ全敗に終わったこともあり、評価が落ちていたのだ。

今回のアジアカップではグループステージ初戦でレバノンを3-0で撃破したが、このゲームもスコアほどの評価は得ていなかった。グループステージ最終戦では中国相手に枠内シュート1本で1-0の辛勝で、前回のアジアカップ王者ながらカタールを優勝候補と考えていた人は少なかっただろう。

しかし、カタールは決勝トーナメントでもパレスチナ、ウズベキスタンを撃破し、7日に行われた準決勝ではイランを3-2で打ち破ってみせた。イランは準々決勝で優勝候補筆頭とも言われていた日本代表を潰しており、イランが決勝に勝ち上がるとの予想が多かった。それだけにカタール勝利の衝撃は大きい。
決勝は韓国VSイランとの読みもあったが、両方とも外れだ。決勝は韓国を撃破したヨルダンVSカタールの一戦となり、カタールはアジア連覇を懸けてファイナルへ臨むことになる。

この勝ち上がりにSNSでは、「カタールは自国開催のワールドカップでナーバスになっていただけだろう。近年の彼らはずっと良い状態だった」との声も挙がっている。

ワールドカップではエクアドル、セネガル、オランダに敗れたが、ワールドカップ初出場となれば緊張から本来のパフォーマンスを見失っても仕方がないか。その悔しさを味わったFWアルモエズ・アリ、アクラム・アフィーフらは今も絶対の主力で、カタールは2026年のワールドカップへ向けたアジア予選でも見逃せない存在となりそうだ。

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