ベスト4敗退の韓国は《戦術がない個人依存チーム》だった? 「特別な戦術を持たずにプレイしていた」

ソン・フンミンを励ますクリンスマン photo/Getty Images

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指揮官の采配に疑問も

劇的な試合の連続でアジアカップ・ベスト4まで駒を進めた韓国代表だったが、最後は準決勝でヨルダン相手に0-2と力尽きた。

韓国の選手たちが見せてきた粘りは見事だったが、その一方で大会中も采配が疑問視されてきたのが監督のユルゲン・クリンスマンだ。

これまでドイツ代表、アメリカ代表での監督歴があり、代表チームを指揮することにも慣れてはいる人物だろう。しかし、韓国代表監督就任当初より生活の拠点をアメリカに置いていたり、Kリーグへの視察が不十分といった指摘を受け、国内での人気は今ひとつだった。
英『BBC』は韓国で解説を務めるソ・ヒョンウク氏のコメントを紹介しているが、同氏はベスト4敗退となった今大会について「チームは特別な戦術を持たずにプレイしていた。すべてはチームではなく個人にかかっていて、90分以内に限れば6試合でわずか1勝しかしていない」と辛口だ。

敗れたヨルダン戦も韓国の枠内シュートは0本だ。内容的にも完敗で、メンタルだけでどうにかなるゲームではなかった。

また、同氏はエースのソン・フンミンに関しても「監督は辞任しないようだが、ソン・フンミンが代表を辞めてしまうのではないかと心配している」とも語っており、31歳を迎えているソン・フンミンが今後も代表活動を継続するか疑問視している。

準決勝のヨルダン戦は守備の要であるDFキム・ミンジェを欠いていたが、今大会の韓国はグループステージより失点が多かった。このあたりもクリンスマンが批判されている理由の1つで、クリンスマンは増加している海外組の『個の能力』に頼りすぎていたのかもしれない。

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