超積極補強のベーリー政権“ワースト補強”は誰だ チェルシー加入から「悪化している」と酷評されるのは

チェルシーで結果を残せていないムドリク photo/Getty Images

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ここまでは失敗補強の方が目立つか

2022年5月よりスタートしたトッド・ベーリー体制のチェルシー。ここまで超積極的な補強をおこなってきたが、成果が出ているとは言い難い。今季もプレミアリーグでは11位に沈んでいて、優勝争いは縁のない話となっている。

大ヒットと呼べる新戦力は少なく、投じた移籍金にふさわしいパフォーマンスを見せている者はほとんどいない。

サポーターからの視線も厳しくなっているが、英『Football365』は『ベーリー政権のワースト補強5選』と題したランキングを紹介。ワースト補強1位に選ばれてしまったのは誰なのか。
まずワースト5位は怪我が続くDFウェズレイ・フォファナだ。ポテンシャルは確かなだけに、怪我の長期離脱が非常にもったいない。フランス代表にも選ばれている23歳のフォファナはチェルシーの最終ラインを長きにわたって統率してほしい選手だ。

4位はブライトンから獲得したDFマルク・ククレジャだ。2022年夏にチェルシーへやってきたククレジャだが、移籍金は6000万ポンドと高額だった。今季は10月から12月にかけてポジションを確保して評価を上げていたのだが、その後怪我で離脱してしまった。今季リーグ戦では9試合に出場したのみだ。

3位は1年で退団してサウジアラビアのアル・ヒラルへ向かったDFカリドゥ・クリバリだ。ここまでDFの選出が続いているが、クリバリも本来はチェルシーの守備の軸となるはずの選手だった。ナポリでの実績に疑問はなかったが、プレミアリーグ挑戦に踏み切るタイミングが少し遅かったか。すでにピークは過ぎていたのかもしれない。

2位は昨年の冬にノルウェーのモルデから獲得したコートジボワール代表FWダビド・ダトロ・フォファナだ。こちらはまだ21歳と若い選手で、将来への投資という意味合いが強い。チェルシーと契約後はドイツのウニオン・ベルリン、現在はプレミアのバーンリーへとレンタル移籍しており、現時点でワースト2位に選ぶのは厳しすぎるように思える。バーンリーでは結果を出しているだけに、ダトロ・フォファナはこれからの選手だろう。

そしてワースト1位は、シャフタール・ドネツクから鳴り物入りで加入したFWミハイロ・ムドリクだ。DFを振り切れるだけのトップスピードは備えているのだが、ドリブルの歯車が上手く噛み合わない。

同メディアはムドリクについて、「彼はスピードもあり、時折クレバーなパスや良いボールタッチもあるが、それでもチャンピオンズリーグでシャフタール・ドネツクに勝利をもたらした頃とはかけ離れているように見える。 むしろ彼は悪化している」と酷評する。8900万ポンドと高額だった移籍金も余計なプレッシャーになっているのかもしれない。このワースト1位には多くの人が納得するかもしれないが、ムドリクは巻き返せるだろうか。

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